実数 $x$ に関する条件 $p$ と $q$ が与えられています。ただし、$a$ は正の定数です。 $p: |x-2| < 3$ $q: x^2 - ax - 2a^2 < 0$ (1) 不等式 $|x-2| < 3$ を解きなさい。 (2) $p$ が $q$ であるための必要条件となるような $a$ のとり得る値の範囲を求めなさい。

代数学不等式絶対値二次不等式必要条件因数分解
2025/7/25

1. 問題の内容

実数 xx に関する条件 ppqq が与えられています。ただし、aa は正の定数です。
p:x2<3p: |x-2| < 3
q:x2ax2a2<0q: x^2 - ax - 2a^2 < 0
(1) 不等式 x2<3|x-2| < 3 を解きなさい。
(2) ppqq であるための必要条件となるような aa のとり得る値の範囲を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1) x2<3|x-2| < 3 を解きます。
絶対値の不等式 x2<3|x-2| < 33<x2<3-3 < x-2 < 3 と同値です。
各辺に 22 を加えると、 3+2<x<3+2-3+2 < x < 3+2 となり、 1<x<5-1 < x < 5 が得られます。
(2) ppqq であるための必要条件ということは、q    pq \implies p が成り立つということです。つまり、qq を満たす xx は必ず pp を満たします。
q:x2ax2a2<0q: x^2 - ax - 2a^2 < 0 を因数分解すると、(x2a)(x+a)<0(x-2a)(x+a) < 0 となります。
したがって、a<x<2a-a < x < 2a です。
p:1<x<5p: -1 < x < 5
q    pq \implies p ということは、a<x<2a-a < x < 2a ならば 1<x<5-1 < x < 5 であるということです。
数直線で考えると、1<x<5-1 < x < 5 の範囲に a<x<2a-a < x < 2a が含まれる必要があります。つまり、
1a-1 \le -a かつ 2a52a \le 5
a1a \le 1 かつ a52a \le \frac{5}{2}
aa は正の定数なので、0<a10 < a \le 1 です。

3. 最終的な答え

(1) 1<x<5-1 < x < 5
(2) 0<a10 < a \le 1