正の数 $x$ について、$x$ の小数第1位以下を切り捨てた数を $y$ とする。 (1) $x = 2.98$ のときの $y$ の値を求める。 (2) $y = 1$ となる $x$ の値の範囲を不等号を用いて表す。 (3) $x$ と $y$ の関係をグラフに表す。ただし、$0 < x < 5$ とする。

算数小数切り捨て不等式グラフ
2025/7/26

1. 問題の内容

正の数 xx について、xx の小数第1位以下を切り捨てた数を yy とする。
(1) x=2.98x = 2.98 のときの yy の値を求める。
(2) y=1y = 1 となる xx の値の範囲を不等号を用いて表す。
(3) xxyy の関係をグラフに表す。ただし、0<x<50 < x < 5 とする。

2. 解き方の手順

(1) x=2.98x = 2.98 のとき、xx の小数第1位以下を切り捨てると、y=2y = 2 となる。
(2) y=1y = 1 となるのは、xx の小数第1位以下を切り捨てたときに 11 になる場合である。これは、xx11 以上 22 未満の範囲にあるときである。したがって、不等号で表すと、1x<21 \le x < 2 となる。
(3) xxyy の関係をグラフで表す。
0<x<10 < x < 1 のとき、y=0y = 0
1x<21 \le x < 2 のとき、y=1y = 1
2x<32 \le x < 3 のとき、y=2y = 2
3x<43 \le x < 4 のとき、y=3y = 3
4x<54 \le x < 5 のとき、y=4y = 4
グラフは、これらの区間で yy の値が一定である階段状のグラフになる。
ただし、0<x<50 < x < 5なので、x=0,5x = 0, 5は含まない。

3. 最終的な答え

(1) 2
(2) 1x<21 \le x < 2
(3) グラフは以下の通り。(グラフは座標軸と階段状の線分で構成される。)
- 0<x<10 < x < 1 のとき、y=0y = 0 (ただし、x=0は含まない)
- 1x<21 \le x < 2 のとき、y=1y = 1
- 2x<32 \le x < 3 のとき、y=2y = 2
- 3x<43 \le x < 4 のとき、y=3y = 3
- 4x<54 \le x < 5 のとき、y=4y = 4 (ただし、x=5は含まない)
それぞれの区間で水平な線分を引き、左端は閉じた点(塗りつぶした点)、右端は開いた点(白丸)で示す。ただし、x>0x > 0 より、0における左端の点は開いた点とする。x<5x < 5 より、5における右端の点は開いた点とする。