水平な台の上に置かれた質量 $m = 2.0$ kg の辞典を水平方向に押す。$F_1 = 6.0$ N の力では動かなかったが、$F_2 = 8.0$ N の力で動き出した。台と辞典の間の静止摩擦係数 $\mu$ を求めよ。重力加速度は $g = 9.8 \text{ m/s}^2$ とする。

応用数学物理摩擦力静止摩擦係数
2025/3/11

1. 問題の内容

水平な台の上に置かれた質量 m=2.0m = 2.0 kg の辞典を水平方向に押す。F1=6.0F_1 = 6.0 N の力では動かなかったが、F2=8.0F_2 = 8.0 N の力で動き出した。台と辞典の間の静止摩擦係数 μ\mu を求めよ。重力加速度は g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2 とする。

2. 解き方の手順

静止摩擦力は、加える力に応じて大きさが変化する。辞典が動き出す直前の静止摩擦力は最大静止摩擦力に等しい。
最大静止摩擦力 fmaxf_{\text{max}} は、垂直抗力 NN と静止摩擦係数 μ\mu を用いて、fmax=μNf_{\text{max}} = \mu N と表される。
この問題では、水平な台の上に辞典が置かれているので、垂直抗力 NN は辞典の重力 mgmg に等しい。したがって、N=mgN = mg である。
辞典が動き出す直前の力は 8.08.0 N なので、fmax=8.0f_{\text{max}} = 8.0 N である。
したがって、
fmax=μN=μmgf_{\text{max}} = \mu N = \mu mg
となる。これより、静止摩擦係数 μ\mu は、
μ=fmaxmg\mu = \frac{f_{\text{max}}}{mg}
で求められる。
与えられた値を代入して計算すると、
μ=8.02.0×9.8=8.019.60.40816\mu = \frac{8.0}{2.0 \times 9.8} = \frac{8.0}{19.6} \approx 0.40816
有効数字2桁で答えるので、μ0.41\mu \approx 0.41 となる。

3. 最終的な答え

μ=0.41\mu = 0.41

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