関数 $f(x) = x^3 - 3x^2 + 5x + 1$ の極小値を求める。

解析学微分極値導関数増減
2025/4/5

1. 問題の内容

関数 f(x)=x33x2+5x+1f(x) = x^3 - 3x^2 + 5x + 1 の極小値を求める。

2. 解き方の手順

ステップ1:導関数を計算する。
f(x)=3x26x+5f'(x) = 3x^2 - 6x + 5
ステップ2:導関数が0になる点を求める。
3x26x+5=03x^2 - 6x + 5 = 0
この二次方程式の判別式を調べると、
D=(6)2435=3660=24<0D = (-6)^2 - 4 \cdot 3 \cdot 5 = 36 - 60 = -24 < 0
となり、実数解を持たない。つまり、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx は存在しない。
ステップ3:増減を調べる。
f(x)=3x26x+5=3(x22x)+5=3(x22x+11)+5=3(x1)23+5=3(x1)2+2f'(x) = 3x^2 - 6x + 5 = 3(x^2 - 2x) + 5 = 3(x^2 - 2x + 1 - 1) + 5 = 3(x - 1)^2 - 3 + 5 = 3(x - 1)^2 + 2
(x1)20(x - 1)^2 \geq 0 であるから、3(x1)2+22>03(x - 1)^2 + 2 \geq 2 > 0
したがって、f(x)>0f'(x) > 0 である。
これは、f(x)f(x) が常に増加関数であることを意味する。
ステップ4:極小値を判定する。
f(x)=0f'(x) = 0 となる点が存在しないため、極値も存在しない。
したがって、極小値は存在しない。

3. 最終的な答え

極小値は存在しない。

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