## 問題の解答
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1. 問題の内容
与えられた問題は、以下の4つの部分から構成されています。
(1) と定義し、 と の間の漸化式を求め、 の値を求める。
(2) 自然数 に対して、 が成り立つことを示す。
(3) (2)の右辺の定積分の積分区間を に拡張した不等式 も成り立つことを示す。さらに、この不等式の左辺と右辺の値を の形で表す。
(4) (1)と(3)の結果を利用して、 を示す。ただし、ウォリスの公式 を証明なしで利用して良い。
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2. 解き方の手順
**(1) 漸化式の導出と の計算**
に対して、部分積分を行います。
したがって、 より、
よって、漸化式は
初期条件は、 および 。
が偶数のとき、 とすると、
が奇数のとき、 とすると、
**(2) 不等式の証明**
に対して、以下の不等式が成立することを利用します。
この不等式から、 より 。積分区間 において積分すると、
次に、 より 。積分区間 において積分すると、
したがって、
**(3) 積分区間の拡張と による表現**
は明らか。したがって、
左辺:
とおくと、。積分区間は 。
右辺:
とおくと、。積分区間は 。
**(4) の計算**
(3) の結果より、
とおくと、。積分区間は 。
したがって、
のとき、 となります。
および より、
および
ウォリスの公式 より
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3. 最終的な答え
(1)
(3) 左辺:、右辺:
(4)