曲線 $y = \frac{\log x}{x}$ ($x>0$) に接し、原点を通る直線の方程式を求める問題です。

解析学微分接線対数関数
2025/7/23

1. 問題の内容

曲線 y=logxxy = \frac{\log x}{x} (x>0x>0) に接し、原点を通る直線の方程式を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、求める直線の式を y=kxy = kx とおきます。
次に、曲線 y=logxxy = \frac{\log x}{x} と直線 y=kxy = kx が接する点の xx 座標を tt とおきます。このとき、以下の2つの条件が成り立ちます。
(1) 点 (t,kt)(t, kt) が曲線 y=logxxy = \frac{\log x}{x} 上にある。
(2) x=tx = t における曲線 y=logxxy = \frac{\log x}{x} の接線の傾きが kk である。
条件(1)より、
kt=logttkt = \frac{\log t}{t}
k=logtt2k = \frac{\log t}{t^2} ...(1)
条件(2)より、y=ddx(logxx)y' = \frac{d}{dx} \left( \frac{\log x}{x} \right) を計算します。
商の微分法より、
y=1xxlogx1x2=1logxx2y' = \frac{\frac{1}{x} \cdot x - \log x \cdot 1}{x^2} = \frac{1 - \log x}{x^2}
x=tx = t における接線の傾きが kk であるから、
k=1logtt2k = \frac{1 - \log t}{t^2} ...(2)
(1)と(2)より、
logtt2=1logtt2\frac{\log t}{t^2} = \frac{1 - \log t}{t^2}
logt=1logt\log t = 1 - \log t
2logt=12 \log t = 1
logt=12\log t = \frac{1}{2}
t=e12=et = e^{\frac{1}{2}} = \sqrt{e}
これを(1)に代入すると、
k=loge(e)2=12e=12ek = \frac{\log \sqrt{e}}{(\sqrt{e})^2} = \frac{\frac{1}{2}}{e} = \frac{1}{2e}
したがって、求める直線の方程式は y=12exy = \frac{1}{2e} x

3. 最終的な答え

y=12exy = \frac{1}{2e} x

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = \frac{x^2 - 1}{x^2 + 1}$ の最大値と最小値を求めます。

関数の最大最小分数関数微分を使わない最大最小
2025/7/23

関数 $y = \arctan(\frac{x^2}{2})$ の $x=\sqrt{2}$ における接線を求めよ。ここで、$\arctan$ は $\tan^{-1}$ のことである。

微分接線逆三角関数導関数
2025/7/23

与えられた関数 $y = \log(\log x)$ の導関数を求めます。

導関数対数関数合成関数の微分微分
2025/7/23

画像には3つの問題が含まれています。 * 問題2:べき級数 $\sum_{n=0}^{\infty} a_n x^n$ の収束半径が $R$ のとき、$\sum_{n=0}^{\infty} a_...

べき級数収束半径マクローリン展開項別微分項別積分テイラー展開
2025/7/23

問題2:べき級数 $\sum_{n=0}^{\infty} a_n x^n$ の収束半径が $R$ のとき、$\sum_{n=0}^{\infty} a_n x^{2n}$ の収束半径を求めなさい。 ...

べき級数収束半径項別微分マクローリン展開
2025/7/23

与えられた不定積分を計算します。 $\int \frac{x^2}{\sqrt{a^2 - x^2}} dx$

不定積分置換積分三角関数
2025/7/23

$\int x \log x \, dx$ を計算する。

積分部分積分対数関数
2025/7/23

問題は、与えられた数列 $a_n$ に対して、級数 $\sum_{n=1}^{\infty} a_n$ が収束するかどうかを調べることです。 今回は、問題番号 (8) $a_n = (\frac{n}...

級数収束根判定法極限
2025/7/23

関数 $f(x, y, z) = x^2y^2 + xyz + 3xz^2$ が与えられている。 (1) $f$ の勾配ベクトル grad $f$ を求めよ。 (2) 単位ベクトル $a_n = (a...

多変数関数勾配ベクトル偏微分ベクトル解析
2025/7/23

問題4と5は、与えられた関数をマクローリン展開(テイラー展開の中心が0の場合)で近似する問題です。問題4は $f(x) = \sqrt{x+1}$ を $n=4$ まで、問題5は $f(x) = \f...

マクローリン展開テイラー展開関数の近似導関数
2025/7/23