関数 $y = \arctan(\frac{x^2}{2})$ の $x=\sqrt{2}$ における接線を求めよ。ここで、$\arctan$ は $\tan^{-1}$ のことである。

解析学微分接線逆三角関数導関数
2025/7/23

1. 問題の内容

関数 y=arctan(x22)y = \arctan(\frac{x^2}{2})x=2x=\sqrt{2} における接線を求めよ。ここで、arctan\arctantan1\tan^{-1} のことである。

2. 解き方の手順

接線を求めるには、まず導関数 yy' を求める必要がある。次に、x=2x = \sqrt{2} における yy' の値を計算し、接線の傾きとする。最後に、x=2x = \sqrt{2} における yy の値を計算し、接線の式を決定する。
まず、yyxx で微分する。arctan(u)\arctan(u) の導関数は 11+u2dudx\frac{1}{1 + u^2} \frac{du}{dx} である。この問題では、u=x22u = \frac{x^2}{2} なので、
y=11+(x22)2ddx(x22)y' = \frac{1}{1 + (\frac{x^2}{2})^2} \cdot \frac{d}{dx}(\frac{x^2}{2})
y=11+x44xy' = \frac{1}{1 + \frac{x^4}{4}} \cdot x
y=x1+x44=4x4+x4y' = \frac{x}{1 + \frac{x^4}{4}} = \frac{4x}{4 + x^4}
x=2x = \sqrt{2} のとき、y=424+(2)4=424+4=428=22y' = \frac{4\sqrt{2}}{4 + (\sqrt{2})^4} = \frac{4\sqrt{2}}{4 + 4} = \frac{4\sqrt{2}}{8} = \frac{\sqrt{2}}{2}
したがって、x=2x = \sqrt{2} における接線の傾きは 22\frac{\sqrt{2}}{2} である。
次に、x=2x = \sqrt{2} のときの yy の値を求める。
y=arctan((2)22)=arctan(22)=arctan(1)=π4y = \arctan(\frac{(\sqrt{2})^2}{2}) = \arctan(\frac{2}{2}) = \arctan(1) = \frac{\pi}{4}
接線の式は、yy1=m(xx1)y - y_1 = m(x - x_1) で表される。ここで、x1=2x_1 = \sqrt{2}, y1=π4y_1 = \frac{\pi}{4}, m=22m = \frac{\sqrt{2}}{2} である。
したがって、yπ4=22(x2)y - \frac{\pi}{4} = \frac{\sqrt{2}}{2}(x - \sqrt{2})
y=22x222+π4y = \frac{\sqrt{2}}{2}x - \frac{\sqrt{2}}{2}\sqrt{2} + \frac{\pi}{4}
y=22x1+π4y = \frac{\sqrt{2}}{2}x - 1 + \frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

y=22x1+π4y = \frac{\sqrt{2}}{2}x - 1 + \frac{\pi}{4}

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