問題2:べき級数 $\sum_{n=0}^{\infty} a_n x^n$ の収束半径が $R$ のとき、$\sum_{n=0}^{\infty} a_n x^{2n}$ の収束半径を求めなさい。 問題3:$\frac{1}{1-x}$をべき級数で表すと $\frac{1}{1-x} = \sum_{n=0}^{\infty} x^n = 1 + x + x^2 + \dots + x^n + \dots$ となる(等比数列の無限和)。このべき級数を項別微分して、$\frac{1}{(1-x)^2}$のマクローリン展開を求めなさい。
2025/7/23
1. 問題の内容
問題2:べき級数 の収束半径が のとき、 の収束半径を求めなさい。
問題3:をべき級数で表すと となる(等比数列の無限和)。このべき級数を項別微分して、のマクローリン展開を求めなさい。
2. 解き方の手順
問題2:
与えられたべき級数 の収束半径が であるとき、収束半径 は
で与えられます。新しい級数 を考えます。これは と書けるので、元の級数の を に置き換えたものです。
とおくと、 となり、この級数の収束半径は です。したがって、 であれば収束し、 であれば発散します。
より、、つまり であるとき収束します。
したがって、 のとき収束し、 のとき発散するので、 の収束半径は です。
問題3:
をべき級数で表すと、 です。
このべき級数を項別微分すると、
左辺は、
右辺は、項別微分により、
(定数項の微分は0になるため、 からの和になります。)
したがって、
ここで、 とおくと、 であり、和は から始まります。
展開すると、
3. 最終的な答え
問題2:
問題3: