関数 $f(x) = \frac{1}{1+x^2}$ のマクローリン展開を求める問題です。解析学マクローリン展開べき級数等比数列関数2025/7/251. 問題の内容関数 f(x)=11+x2f(x) = \frac{1}{1+x^2}f(x)=1+x21 のマクローリン展開を求める問題です。2. 解き方の手順マクローリン展開は、関数を原点(x=0x=0x=0)の周りでべき級数として表現するものです。この問題では、等比数列の公式を利用します。まず、x2x^2x2を −u-u−u とおくと、u=−x2u = -x^2u=−x2 です。11+x2=11−(−x2)=11−u\frac{1}{1+x^2} = \frac{1}{1-(-x^2)} = \frac{1}{1-u}1+x21=1−(−x2)1=1−u1これは、初項 111、公比 u=−x2u = -x^2u=−x2 の等比数列の和と見なせます。等比数列の和は、 ∣u∣<1|u|<1∣u∣<1 のとき、11−u=1+u+u2+u3+⋯=∑n=0∞un \frac{1}{1-u} = 1 + u + u^2 + u^3 + \cdots = \sum_{n=0}^{\infty} u^n1−u1=1+u+u2+u3+⋯=n=0∑∞unとなります。ここで、u=−x2u = -x^2u=−x2 を代入すると、11+x2=∑n=0∞(−x2)n=∑n=0∞(−1)nx2n=1−x2+x4−x6+⋯ \frac{1}{1+x^2} = \sum_{n=0}^{\infty} (-x^2)^n = \sum_{n=0}^{\infty} (-1)^n x^{2n} = 1 - x^2 + x^4 - x^6 + \cdots 1+x21=n=0∑∞(−x2)n=n=0∑∞(−1)nx2n=1−x2+x4−x6+⋯が得られます。この級数は、∣−x2∣<1\left| -x^2 \right| < 1−x2<1、つまり ∣x∣<1|x| < 1∣x∣<1 で収束します。3. 最終的な答え11+x2\frac{1}{1+x^2}1+x21 のマクローリン展開は、1−x2+x4−x6+⋯=∑n=0∞(−1)nx2n1 - x^2 + x^4 - x^6 + \cdots = \sum_{n=0}^{\infty} (-1)^n x^{2n}1−x2+x4−x6+⋯=n=0∑∞(−1)nx2nです。