関数 $f(x) = x^3 - x^2 + 1$ の極小値を求めよ。

解析学微分極値関数の増減
2025/4/5

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3x2+1f(x) = x^3 - x^2 + 1 の極小値を求めよ。

2. 解き方の手順

1. まず、関数 $f(x)$ を微分して、導関数 $f'(x)$ を求めます。

f(x)=3x22xf'(x) = 3x^2 - 2x

2. 次に、$f'(x) = 0$ となる $x$ の値を求めます。これは、極値をとる可能性のある $x$ の値です。

3x22x=03x^2 - 2x = 0
x(3x2)=0x(3x - 2) = 0
よって、x=0x = 0 または x=23x = \frac{2}{3}

3. $f'(x)$ の符号の変化を調べます。$x=0$ と $x=\frac{2}{3}$ の前後で $f'(x)$ の符号を調べ、増減表を作成します。

* x<0x < 0 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
* 0<x<230 < x < \frac{2}{3} のとき、f(x)<0f'(x) < 0
* x>23x > \frac{2}{3} のとき、f(x)>0f'(x) > 0
したがって、x=0x = 0 で極大、x=23x = \frac{2}{3} で極小となります。

4. 極小値は、$x = \frac{2}{3}$ のときの $f(x)$ の値です。

f(23)=(23)3(23)2+1f\left(\frac{2}{3}\right) = \left(\frac{2}{3}\right)^3 - \left(\frac{2}{3}\right)^2 + 1
f(23)=82749+1f\left(\frac{2}{3}\right) = \frac{8}{27} - \frac{4}{9} + 1
f(23)=8271227+2727f\left(\frac{2}{3}\right) = \frac{8}{27} - \frac{12}{27} + \frac{27}{27}
f(23)=2327f\left(\frac{2}{3}\right) = \frac{23}{27}

3. 最終的な答え

関数の極小値は 2327\frac{23}{27} である。

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