(1) 第3項が10、初項から第6項までの和が72である等差数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める。 (2) 初項から第3項までの和が9、初項から第6項までの和が-63である等比数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める。 (3) 初項が32、公差が-3の等差数列 $\{a_n\}$ の初項から第何項までの和が最大となるか。また、和の最大値を求める。 (4) $\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{3k-1}+\sqrt{3k+2}}$ を計算する。

代数学数列等差数列等比数列級数シグマ
2025/8/3

1. 問題の内容

(1) 第3項が10、初項から第6項までの和が72である等差数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める。
(2) 初項から第3項までの和が9、初項から第6項までの和が-63である等比数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める。
(3) 初項が32、公差が-3の等差数列 {an}\{a_n\} の初項から第何項までの和が最大となるか。また、和の最大値を求める。
(4) k=1n13k1+3k+2\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{3k-1}+\sqrt{3k+2}} を計算する。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の初項を aa、公差を dd とすると、第3項は a+2d=10a+2d=10 である。初項から第6項までの和は 62(2a+(61)d)=3(2a+5d)=72\frac{6}{2}(2a+(6-1)d) = 3(2a+5d) = 72。したがって、 2a+5d=242a+5d = 24 である。連立方程式
a+2d=10a+2d=10
2a+5d=242a+5d=24
を解く。一つ目の式を2倍して、2a+4d=202a+4d=20。二つ目の式から引くと、 d=4d=4。したがって、a=102(4)=2a = 10-2(4) = 2。一般項は an=a+(n1)d=2+(n1)4=4n2a_n = a + (n-1)d = 2+(n-1)4 = 4n-2
(2) 等比数列の初項を aa、公比を rr とする。初項から第3項までの和は a+ar+ar2=a(1+r+r2)=9a+ar+ar^2 = a(1+r+r^2) = 9。初項から第6項までの和は a+ar+ar2+ar3+ar4+ar5=a(1+r+r2)(1+r3)=63a+ar+ar^2+ar^3+ar^4+ar^5 = a(1+r+r^2)(1+r^3) = -63
a(1+r+r2)(1+r3)a(1+r+r2)=639=7\frac{a(1+r+r^2)(1+r^3)}{a(1+r+r^2)} = \frac{-63}{9} = -7
1+r3=71+r^3 = -7
r3=8r^3 = -8
r=2r = -2
a(1+(2)+(2)2)=a(12+4)=3a=9a(1+(-2)+(-2)^2) = a(1-2+4) = 3a = 9
a=3a = 3
一般項は an=arn1=3(2)n1a_n = a r^{n-1} = 3(-2)^{n-1}
(3) 初項が32、公差が-3の等差数列 {an}\{a_n\} を考える。an=32+(n1)(3)=323n+3=353na_n = 32 + (n-1)(-3) = 32 - 3n + 3 = 35-3n。和が最大になるのは、an0a_n \ge 0 となる最大の nn まで足し合わせるときである。
353n035-3n \ge 0
3n353n \le 35
n353=11.666...n \le \frac{35}{3} = 11.666...
n=11n=11
第11項までの和が最大となる。和の最大値は
S11=112(2(32)+(111)(3))=112(6430)=112(34)=11(17)=187S_{11} = \frac{11}{2}(2(32)+(11-1)(-3)) = \frac{11}{2}(64-30) = \frac{11}{2}(34) = 11(17) = 187
(4) k=1n13k1+3k+2=k=1n3k+23k1(3k+2+3k1)(3k+23k1)=k=1n3k+23k1(3k+2)(3k1)=k=1n3k+23k13=13k=1n(3k+23k1)\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{3k-1}+\sqrt{3k+2}} = \sum_{k=1}^{n} \frac{\sqrt{3k+2}-\sqrt{3k-1}}{(\sqrt{3k+2}+\sqrt{3k-1})(\sqrt{3k+2}-\sqrt{3k-1})} = \sum_{k=1}^{n} \frac{\sqrt{3k+2}-\sqrt{3k-1}}{(3k+2)-(3k-1)} = \sum_{k=1}^{n} \frac{\sqrt{3k+2}-\sqrt{3k-1}}{3} = \frac{1}{3}\sum_{k=1}^{n} (\sqrt{3k+2}-\sqrt{3k-1})。これはtelescoping sumなので、
13[(52)+(85)+(118)++(3n+23n1)]=13(3n+22)\frac{1}{3} [(\sqrt{5}-\sqrt{2}) + (\sqrt{8}-\sqrt{5}) + (\sqrt{11}-\sqrt{8}) + \dots + (\sqrt{3n+2}-\sqrt{3n-1})] = \frac{1}{3}(\sqrt{3n+2}-\sqrt{2})

3. 最終的な答え

(1) an=4n2a_n = 4n-2
(2) an=3(2)n1a_n = 3(-2)^{n-1}
(3) 第11項まで, 和の最大値は187
(4) 3n+223\frac{\sqrt{3n+2}-\sqrt{2}}{3}

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