$x$ についての不等式 $x^2 - (a+1)x + a < 0$ と $3x^2 + 2x - 1 > 0$ を同時に満たす整数 $x$ がちょうど3つ存在するような定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学不等式二次不等式因数分解解の範囲
2025/8/3

1. 問題の内容

xx についての不等式 x2(a+1)x+a<0x^2 - (a+1)x + a < 03x2+2x1>03x^2 + 2x - 1 > 0 を同時に満たす整数 xx がちょうど3つ存在するような定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2つの不等式をそれぞれ解きます。
1つ目の不等式: x2(a+1)x+a<0x^2 - (a+1)x + a < 0
これは因数分解できて、(x1)(xa)<0(x-1)(x-a) < 0 となります。
aa の値によって場合分けが必要です。
2つ目の不等式: 3x2+2x1>03x^2 + 2x - 1 > 0
これも因数分解できて、(3x1)(x+1)>0(3x - 1)(x + 1) > 0 となります。
よって、x<1x < -1 または x>13x > \frac{1}{3} です。
場合分けを行います。
(1) a<1a < 1 のとき
a<x<1a < x < 1x<1x < -1 または x>13x > \frac{1}{3} を同時に満たす整数が3つとなるように aa の範囲を決定します。a<x<1a < x < 1x<1x < -1 は同時に満たせないので、a<x<1a < x < 1x>13x > \frac{1}{3} の共通部分を考えます。
13<x<1\frac{1}{3} < x < 1 の範囲には整数は存在しません。したがって、a<1a < 1 の場合は条件を満たしません。
(2) a=1a = 1 のとき
(x1)2<0(x-1)^2 < 0 となりますが、これを満たす実数 xx は存在しません。したがって、a=1a=1 の場合は条件を満たしません。
(3) a>1a > 1 のとき
1<x<a1 < x < ax<1x < -1 または x>13x > \frac{1}{3} を同時に満たす整数が3つとなるように aa の範囲を決定します。1<x<a1 < x < ax<1x < -1 は同時に満たせないので、1<x<a1 < x < ax>13x > \frac{1}{3} の共通部分を考えます。つまり、1<x<a1 < x < a を考えます。
xx が整数であることから、x=2,3,4x=2,3,4 が条件を満たす整数となります。
したがって、4<a54 < a \le 5 となる必要があります。a=5a=5の時、1<x<51 < x < 5より、x=2,3,4x=2,3,4となり、条件を満たします。もしa=4a=4の場合は、1<x<41 < x < 4より、x=2,3x=2,3となり、整数が3つ存在するという条件を満たしません。

3. 最終的な答え

4<a54 < a \le 5

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