問題5:全体集合$U$の部分集合$A, B$があり、$n(U)=30, n(A)=18, n(B)=11, n(A \cap B)=5$である。 このとき、次の値を求める。 (1) $n(A \cup B)$ (2) $n(\overline{A})$ (3) $n(\overline{B})$ (4) $n(\overline{A \cup B})$ 問題7:100人の人を対象に、犬と猫の好き嫌いを調べたところ、犬が好きな人は51人、猫が好きな人は56人、犬も猫も好きな人は19人であった。 このとき、次の人は何人いるか。 (1) 犬または猫が好きな人 (2) 犬は好きだが、猫は嫌いな人

離散数学集合要素数和集合補集合ベン図
2025/8/3

1. 問題の内容

問題5:全体集合UUの部分集合A,BA, Bがあり、n(U)=30,n(A)=18,n(B)=11,n(AB)=5n(U)=30, n(A)=18, n(B)=11, n(A \cap B)=5である。
このとき、次の値を求める。
(1) n(AB)n(A \cup B)
(2) n(A)n(\overline{A})
(3) n(B)n(\overline{B})
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})
問題7:100人の人を対象に、犬と猫の好き嫌いを調べたところ、犬が好きな人は51人、猫が好きな人は56人、犬も猫も好きな人は19人であった。
このとき、次の人は何人いるか。
(1) 犬または猫が好きな人
(2) 犬は好きだが、猫は嫌いな人

2. 解き方の手順

問題5:
(1) n(AB)n(A \cup B)は、和集合の要素の個数を表す。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
n(AB)=18+115=24n(A \cup B) = 18 + 11 - 5 = 24
(2) n(A)n(\overline{A})は、AAの補集合の要素の個数を表す。
n(A)=n(U)n(A)n(\overline{A}) = n(U) - n(A)
n(A)=3018=12n(\overline{A}) = 30 - 18 = 12
(3) n(B)n(\overline{B})は、BBの補集合の要素の個数を表す。
n(B)=n(U)n(B)n(\overline{B}) = n(U) - n(B)
n(B)=3011=19n(\overline{B}) = 30 - 11 = 19
(4) n(AB)n(\overline{A \cup B})は、ABA \cup Bの補集合の要素の個数を表す。
n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
n(AB)=3024=6n(\overline{A \cup B}) = 30 - 24 = 6
問題7:
犬が好きな人の集合をDD、猫が好きな人の集合をCCとする。
n(D)=51,n(C)=56,n(DC)=19n(D) = 51, n(C) = 56, n(D \cap C) = 19
(1) 犬または猫が好きな人は、n(DC)n(D \cup C)を求める。
n(DC)=n(D)+n(C)n(DC)n(D \cup C) = n(D) + n(C) - n(D \cap C)
n(DC)=51+5619=88n(D \cup C) = 51 + 56 - 19 = 88
(2) 犬は好きだが、猫は嫌いな人は、DCD \cap \overline{C}の要素の個数を求める。
n(DC)=n(D)n(DC)n(D \cap \overline{C}) = n(D) - n(D \cap C)
n(DC)=5119=32n(D \cap \overline{C}) = 51 - 19 = 32

3. 最終的な答え

問題5:
(1) 24
(2) 12
(3) 19
(4) 6
問題7:
(1) 88人
(2) 32人

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