区間 $0 \le x \le 1$ において、関数 $f(x) = -x^3 + 3ax$ (aは定数) の最大値と最小値を求める問題です。選択肢の中から正しいものを選びます。

解析学最大値最小値関数の増減微分場合分け
2025/8/10

1. 問題の内容

区間 0x10 \le x \le 1 において、関数 f(x)=x3+3axf(x) = -x^3 + 3ax (aは定数) の最大値と最小値を求める問題です。選択肢の中から正しいものを選びます。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)f(x) の導関数を求めます。
f(x)=3x2+3a=3(x2a)f'(x) = -3x^2 + 3a = -3(x^2 - a)
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
3(x2a)=0-3(x^2 - a) = 0
x2=ax^2 = a
x=±ax = \pm \sqrt{a}
区間 0x10 \le x \le 1 で考えるので、x=ax = \sqrt{a} が区間内にあるかどうかが重要になります。
以下、a の値で場合分けして考えます。
(i) a0a \le 0 のとき
f(x)=3(x2a)0f'(x) = -3(x^2 - a) \le 0 となるため、f(x)f(x) は単調減少関数です。したがって、x=0x=0 で最大値 f(0)=0f(0) = 0 をとり、x=1x=1 で最小値 f(1)=1+3af(1) = -1 + 3a をとります。
(ii) 0<a<10 < a < 1 のとき
0<a<10 < \sqrt{a} < 1 です。
0x<a0 \le x < \sqrt{a} のとき f(x)>0f'(x) > 0 なので、f(x)f(x) は増加関数です。
a<x1\sqrt{a} < x \le 1 のとき f(x)<0f'(x) < 0 なので、f(x)f(x) は減少関数です。
したがって、x=ax = \sqrt{a} で極大値(最大値)をとります。
最大値は f(a)=(a)3+3aa=aa+3aa=2aaf(\sqrt{a}) = -(\sqrt{a})^3 + 3a\sqrt{a} = -a\sqrt{a} + 3a\sqrt{a} = 2a\sqrt{a} です。
最小値は f(0)=0f(0) = 0f(1)=1+3af(1) = -1 + 3a のうち小さい方です。
ここで、f(1)f(0)=3a1f(1) - f(0) = 3a - 1 です。
0<a<130 < a < \frac{1}{3} のとき、3a1<03a - 1 < 0 なので、最小値は f(1)=3a1f(1) = 3a - 1 です。
13a<1\frac{1}{3} \le a < 1 のとき、3a103a - 1 \ge 0 なので、最小値は f(0)=0f(0) = 0 です。
(iii) a1a \ge 1 のとき
x=a>1x = \sqrt{a} > 1 となるため、0x10 \le x \le 1 の範囲では f(x)>0f'(x) > 0 なので、f(x)f(x) は単調増加関数です。したがって、x=0x=0 で最小値 f(0)=0f(0) = 0 をとり、x=1x=1 で最大値 f(1)=1+3af(1) = -1 + 3a をとります。
以上をまとめると、
a0a \le 0 のとき、最大値は 0、最小値は 3a13a-1
0<a<130 < a < \frac{1}{3} のとき、最大値は 2aa2a\sqrt{a}、最小値は 3a13a-1
13a<1\frac{1}{3} \le a < 1 のとき、最大値は 2aa2a\sqrt{a}、最小値は 0
a1a \ge 1 のとき、最大値は 3a13a-1、最小値は 0
したがって、選択肢1が正解となります。

3. 最終的な答え

1

「解析学」の関連問題

$\int_{0}^{\frac{\pi}{2}} (1 + \cos^2 x) \sin x \, dx$ を計算する問題です。

積分置換積分定積分三角関数
2025/8/10

問題は2つの定積分を計算することです。 (1) $\int_{0}^{1} \frac{x-1}{(2-x)^2} dx$ (2) $\int_{-1}^{1} \sqrt{1-x^2} dx$

定積分部分分数分解積分計算円の面積
2025/8/10

(1) $\frac{1}{\sqrt{k+1} + \sqrt{k+3}}$ の分母を有理化せよ。 (2) (1)を利用して、$S = \sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{k...

数列有理化シグマテレスコープ和
2025/8/10

問題は、関数 $y = xe^x$ 上の点 $(t, te^t)$ における接線の方程式を求めるものです。$y'$ が与えられています。

微分接線指数関数導関数
2025/8/10

与えられた数列の和を求める問題です。具体的には、以下の式で表される和を計算します。 $\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{k+1} + \sqrt{k}}$

数列有理化telescoping sum
2025/8/10

与えられた数列の和を計算する問題です。 具体的には、以下の和を求めます。 $\sum_{k=1}^{10} \frac{1}{k^2 + 3k + 2}$

級数部分分数分解階差数列
2025/8/10

問題は、以下の不定積分と定積分を求めることです。 (1) $\int (x+2)^2 dx$ (2) $\int (3x-4)^3 dx$ (3) $\int_{-2}^{3} (x-1)^3 dx$...

積分不定積分定積分
2025/8/10

関数 $y = \cos 2\theta - 2\cos \theta$ について、$0 \le \theta < 2\pi$ の範囲で、最大値と最小値を求め、そのときの $\theta$ の値を求め...

三角関数最大値最小値平方完成
2025/8/10

$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、関数 $y = \cos 2\theta - 2\cos \theta$ の最大値と最小値を求め、そのときの $\theta$ の値を求めよ。

三角関数最大値最小値平方完成三角関数の合成
2025/8/10

問題は3つあります。 (1) 放物線 $y = x^2$ と直線 $y = 2x + a$ が2点 $(\alpha, \alpha^2)$, $(\beta, \beta^2)$ で交わっている。た...

積分放物線面積二次関数
2025/8/10