1. 問題の内容
円に内接する三角形があり、円周角がで与えられています。円と直線が点Aで接しており、接線と弦のなす角を求める問題です。
2. 解き方の手順
円周角の定理より、同じ弧に対する円周角は等しいので、問題のと点Aと反対側の頂点を結んだ弧に対する円周角もとなります。接弦定理より、接線と弦のなす角は、その弦に対する円周角に等しいので、はとなります。しかし、図をよく見ると、接弦定理を用いる角はとは異なる角を指しています。
円周角がの角に対応する弧の中心角は、です。
接線と弦のなす角に関する定理より、角と、角の反対側の円周角は等しくなります。
この円周角は、与えられたの円周角と共有する辺を持っています。残りの頂点を結ぶ辺を考えると、この三角形は点Aを含んでいます。
円周角の定理から、同じ弧に対する円周角は等しいので、円周角がの角と点Aの反対側の頂点を結んだ弦に対する円周角もです。
接線と弦のなす角の定理より、は、点Aを頂点とする弦の反対側の円周角と等しいので、
となりそうです。
円に内接する三角形の頂点の一つがAであり、Aにおける接線とのなす角がである。接弦定理から、は弦の反対側の円周角と等しい。
円周角のは、別の円周角と組み合わさって角を作っている。
図より、は、与えられたの角とその右側の角の和に等しい。
三角形の内角の和は180度である。