円錐を頂点と底面の円の中心を通る平面で切断した立体の体積、表面積、および側面のおうぎ形の中心角の大きさを求める問題です。ただし、円周率は $\pi$ とします。円錐の底面の半径は6cm、高さは8cm、母線は10cmです。

幾何学体積表面積円錐おうぎ形立体
2025/8/13

1. 問題の内容

円錐を頂点と底面の円の中心を通る平面で切断した立体の体積、表面積、および側面のおうぎ形の中心角の大きさを求める問題です。ただし、円周率は π\pi とします。円錐の底面の半径は6cm、高さは8cm、母線は10cmです。

2. 解き方の手順

(1) 体積の求め方:
円錐の体積を求めてから、それを半分にします。
円錐の体積は、V=13πr2hV = \frac{1}{3} \pi r^2 h で求められます。ここで、rr は底面の半径、hh は高さです。
V=13π(62)(8)=13π(36)(8)=96πV = \frac{1}{3} \pi (6^2) (8) = \frac{1}{3} \pi (36) (8) = 96\pi
この立体の体積は円錐の体積の半分なので、
V=12V=12(96π)=48πV' = \frac{1}{2} V = \frac{1}{2} (96\pi) = 48\pi
(2) 表面積の求め方:
この立体の表面積は、円錐の側面積の半分、底面の半円、そして三角形の面積の和です。
* 円錐の側面積: S=πrlS = \pi r l。ここで、rr は底面の半径、ll は母線の長さです。
S=π(6)(10)=60πS = \pi (6) (10) = 60\pi
側面積の半分は 30π30\pi です。
* 底面の半円の面積: 12πr2=12π(62)=12π(36)=18π\frac{1}{2} \pi r^2 = \frac{1}{2} \pi (6^2) = \frac{1}{2} \pi (36) = 18\pi
* 三角形の面積: 12bh=12(12)(8)=48\frac{1}{2} bh = \frac{1}{2} (12) (8) = 48
したがって、表面積は 30π+18π+48=48π+4830\pi + 18\pi + 48 = 48\pi + 48 となります。
(3) 側面のおうぎ形の中心角の求め方:
円錐の展開図における扇形の中心角を θ\theta とすると、
θ360=rl\frac{\theta}{360} = \frac{r}{l}。ここで、rr は底面の半径、ll は母線の長さです。
θ360=610\frac{\theta}{360} = \frac{6}{10}
θ=610×360=216\theta = \frac{6}{10} \times 360 = 216
しかしこれは円錐全体の扇形の中心角なので、この立体の側面のおうぎ形の中心角は変わりません。

3. 最終的な答え

(1) 体積: 48πcm348\pi \, \text{cm}^3
(2) 表面積: (48+48π)cm2(48 + 48\pi) \, \text{cm}^2
(3) 側面のおうぎ形の中心角: 216216^\circ

「幾何学」の関連問題

問題は、二等辺三角形を底面とする三角柱において、以下の2つの問いに答えるものです。 (ア)三角柱の表面積として正しいものを選択肢から選ぶ。 (イ)点Gから3点D, F, Hを通る平面に引いた垂線と、3...

三角柱表面積空間図形三平方の定理
2025/8/13

以下の三角関数の値を求める問題です。 (1) $\sin{\frac{5}{12}\pi}$ (2) $\cos{\frac{\pi}{12}}$ (3) $\tan{\frac{13}{12}\pi...

三角関数三角関数の加法定理三角関数の合成ラジアン
2025/8/13

問題は、平行四辺形ABCDがあり、A(-4/3, 2), C(4, 4)である。点Bはx軸上にあり、直線BCの傾きは3/2である。 (1) 点Bの座標を求める。 (2) 原点を通り、平行四辺形ABCD...

平行四辺形座標平面面積直線傾き
2025/8/13

2つの直線 $l: y = x$ と $m: y = -2x + 12$ が点Pで交わっている。 (1) 点Pの座標を求める。 (2) $k = 3$ のとき、直線 $y = k$ と直線 $l, m...

座標平面直線交点線分の長さ正方形
2025/8/13

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=6, AD=4, AE=3, $\angle BAC = \angle DAC$であるとき、以下の問いに答えます。 (1) BE:EDを求めます。 (2) $...

四角形角の二等分線の定理相似方べきの定理余弦定理
2025/8/13

空間内に原点Oと3点A(1, 2, 0), B(-1, 3, 1)がある。このとき、三角形OABの面積を求める問題です。

ベクトル外積空間図形面積
2025/8/13

3本の平行線と7本の平行線が交わってできる平行四辺形の数を求めよ。

組み合わせ平行四辺形図形
2025/8/13

放物線 $y = x^2$ 上の点 $P(t, t^2)$ が、2点 $A(-1, 1)$ と $B(4, 16)$ の間にあるとき、三角形 $APB$ の面積の最大値を求めよ。

放物線面積最大値点と直線の距離三角形
2025/8/13

極座標で表された以下の3つの式を、直交座標の式に変換します。 (1) $r = \sin \theta + \cos \theta$ (2) $\frac{2}{r} = \cos(\theta - ...

極座標直交座標座標変換三角関数
2025/8/13

与えられた極方程式を直交座標に関する方程式に変換する問題です。具体的には以下の3つの極方程式を直交座標の方程式に変換します。 (1) $r = \sin\theta + \cos\theta$ (2)...

極座標直交座標座標変換三角関数直線
2025/8/13