袋の中に白球が3個、黒球が2個入っている。A, Bの2人が順番に袋から球を1つ取り出す。取り出した球は袋に戻さない。このとき、A, Bともに黒球を取り出す確率と、Bが黒球を取り出す確率を求める。

確率論・統計学確率確率の計算条件付き確率期待値
2025/4/8

1. 問題の内容

袋の中に白球が3個、黒球が2個入っている。A, Bの2人が順番に袋から球を1つ取り出す。取り出した球は袋に戻さない。このとき、A, Bともに黒球を取り出す確率と、Bが黒球を取り出す確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) A, Bともに黒球を取り出す確率を求める。
Aが黒球を取り出す確率は 25\frac{2}{5} である。Aが黒球を取り出した後、袋の中には白球3個、黒球1個が残っている。この状態でBが黒球を取り出す確率は 14\frac{1}{4} である。したがって、A, Bともに黒球を取り出す確率は、
25×14=220=110\frac{2}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{2}{20} = \frac{1}{10}
となる。
(2) Bが黒球を取り出す確率を求める。
Bが黒球を取り出すのは、Aが黒球を取り出してBが黒球を取り出す場合と、Aが白球を取り出してBが黒球を取り出す場合の2通りがある。
(i) Aが黒球を取り出してBが黒球を取り出す場合:確率は 110\frac{1}{10} (上記で計算済み)
(ii) Aが白球を取り出してBが黒球を取り出す場合:Aが白球を取り出す確率は 35\frac{3}{5} である。Aが白球を取り出した後、袋の中には白球2個、黒球2個が残っている。この状態でBが黒球を取り出す確率は 24=12\frac{2}{4} = \frac{1}{2} である。したがって、Aが白球を取り出してBが黒球を取り出す確率は、
35×12=310\frac{3}{5} \times \frac{1}{2} = \frac{3}{10}
となる。
したがって、Bが黒球を取り出す確率は、(i)と(ii)の確率を足し合わせて、
110+310=410=25\frac{1}{10} + \frac{3}{10} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
となる。

3. 最終的な答え

A, Bともに黒球を取り出す確率は 110\frac{1}{10}
Bが黒球を取り出す確率は 25\frac{2}{5}

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