与えられた2つの関数 $f(x) = x^2 - 3x - 4$ と $g(x) = x^2 - (a+2)x + 2a$ について、以下の問いに答えます。 (1) 不等式 $f(x) \leq 0$ を解きます。 (2) 関数 $y=g(x)$ のグラフとx軸の共有点の個数を、定数 $a$ の値によって分類して求めます。 (3) 不等式 $g(x) \leq 0$ を満たすすべての $x$ が不等式 $f(x) \leq 0$ を満たすような定数 $a$ のとり得る値の範囲を求めます。

代数学二次関数不等式二次不等式グラフ共有点解の範囲
2025/4/13

1. 問題の内容

与えられた2つの関数 f(x)=x23x4f(x) = x^2 - 3x - 4g(x)=x2(a+2)x+2ag(x) = x^2 - (a+2)x + 2a について、以下の問いに答えます。
(1) 不等式 f(x)0f(x) \leq 0 を解きます。
(2) 関数 y=g(x)y=g(x) のグラフとx軸の共有点の個数を、定数 aa の値によって分類して求めます。
(3) 不等式 g(x)0g(x) \leq 0 を満たすすべての xx が不等式 f(x)0f(x) \leq 0 を満たすような定数 aa のとり得る値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 f(x)0f(x) \leq 0 を解く
f(x)=x23x4=(x4)(x+1)0f(x) = x^2 - 3x - 4 = (x - 4)(x + 1) \leq 0
よって、1x4-1 \leq x \leq 4
(2) 関数 y=g(x)y=g(x) のグラフとx軸の共有点の個数を求める
g(x)=x2(a+2)x+2a=(xa)(x2)g(x) = x^2 - (a+2)x + 2a = (x-a)(x-2)
y=g(x)y=g(x) のグラフとx軸の共有点は x=ax=ax=2x=2 である。
i) a<2a < 2 のとき、共有点は2個
ii) a=2a = 2 のとき、共有点は1個
iii) a>2a > 2 のとき、共有点は2個
(3) 不等式 g(x)0g(x) \leq 0 を満たすすべての xx が不等式 f(x)0f(x) \leq 0 を満たすような aa の範囲を求める
g(x)=(xa)(x2)0g(x) = (x-a)(x-2) \leq 0 より、
i) a<2a < 2 のとき、 ax2a \leq x \leq 2
この範囲が 1x4-1 \leq x \leq 4 に含まれるためには、 a1a \geq -1 が必要。
よって、 1a<2-1 \leq a < 2
ii) a=2a = 2 のとき、g(x)=(x2)20g(x) = (x-2)^2 \leq 0 を満たすのは x=2x=2 のみ。
x=2x=21x4-1 \leq x \leq 4 を満たすので、a=2a=2 は条件を満たす。
iii) a>2a > 2 のとき、2xa2 \leq x \leq a
この範囲が 1x4-1 \leq x \leq 4 に含まれるためには、a4a \leq 4 が必要。
よって、2<a42 < a \leq 4
i), ii), iii) より、1a4-1 \leq a \leq 4

3. 最終的な答え

(1) 1x4-1 \leq x \leq 4
(2)
a<2a < 2 のとき、2個
a=2a = 2 のとき、1個
a>2a > 2 のとき、2個
(3) 1a4-1 \leq a \leq 4

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