関数 $y = ax^2$ 上に点A, B, Cがあり、点Bの座標は(2, 1)である。直線ABはx軸に平行で、点Dはy軸上にある。四角形ABCDは平行四辺形である。 (1) 定数 $a$ の値を求める。 (2) 点A, D, Cの座標をそれぞれ求める。 (3) 平行四辺形ABCDを直線OCで分割したとき、小さい部分の面積を$S_1$, 大きい部分の面積を$S_2$とする。このとき、$S_1 : S_2$を求める。

代数学二次関数平行四辺形座標積分面積
2025/4/13

1. 問題の内容

関数 y=ax2y = ax^2 上に点A, B, Cがあり、点Bの座標は(2, 1)である。直線ABはx軸に平行で、点Dはy軸上にある。四角形ABCDは平行四辺形である。
(1) 定数 aa の値を求める。
(2) 点A, D, Cの座標をそれぞれ求める。
(3) 平行四辺形ABCDを直線OCで分割したとき、小さい部分の面積をS1S_1, 大きい部分の面積をS2S_2とする。このとき、S1:S2S_1 : S_2を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点B(2, 1)が y=ax2y = ax^2 上にあるので、これを代入すると、1=a(22)=4a1 = a(2^2) = 4a。よって、a=14a = \frac{1}{4}
(2)
点Aは点Bとy座標が同じで、y=14x2y = \frac{1}{4}x^2 上にある。
1=14x21 = \frac{1}{4}x^2 より、x2=4x^2 = 4。点Aのx座標は負なので、x=2x = -2
よって、点Aの座標は(-2, 1)。
平行四辺形ABCDにおいて、AB=DC\overrightarrow{AB} = \overrightarrow{DC} である。
点B(2, 1)から点A(-2, 1)を引くと、BA=(4,0)\overrightarrow{BA} = (-4, 0)
点Cのx座標を xcx_c, y座標を ycy_cとすると、DC=(xc,ycDy)=(4,0)\overrightarrow{DC} = (x_c, y_c - D_y) = (4, 0)
なので、点Cのx座標はxc=0+4=4x_c = 0+4 = 4
点Cはy=14x2y = \frac{1}{4}x^2 上にあるので、yc=14(42)=4y_c = \frac{1}{4}(4^2) = 4
点Cの座標は(4, 4)。
平行四辺形ABCDにおいて、AD=BC\overrightarrow{AD} = \overrightarrow{BC} である。
点A(-2, 1)から点D(0, yDy_D)を引くと、DA=(2,1yD)\overrightarrow{DA} = (-2, 1 - y_D)
点C(4, 4)から点B(2, 1)を引くと、CB=(24,14)=(2,3)\overrightarrow{CB} = (2-4, 1-4) = (-2, -3)
DA=BC\overrightarrow{DA} = -\overrightarrow{BC} なので、DA=(2,1yD)=(2,3)\overrightarrow{DA} = (-2, 1 - y_D) = (2, 3)
1yD=31 - y_D = 3 より、yD=2y_D = -2。これは図と矛盾するので、AD=BC\overrightarrow{AD} = \overrightarrow{BC}を考える。
AD=(0(2),yD1)=(2,yD1)\overrightarrow{AD} = (0-(-2), y_D - 1) = (2, y_D - 1)
BC=(42,41)=(2,3)\overrightarrow{BC} = (4-2, 4-1) = (2, 3)
yD1=3y_D - 1 = 3 より、yD=4y_D = 4
よって、点Dの座標は(0, 4)。
(3)
点O(0, 0), C(4, 4)を通る直線OCの式は y=xy = x
平行四辺形ABCDの面積は、底辺ABの長さが4, 高さが3なので、4×3=124 \times 3 = 12
直線OCと y=14x2y=\frac{1}{4}x^2 の交点を求める。
x=14x2x = \frac{1}{4}x^2 より、4x=x24x = x^2
x(x4)=0x(x-4) = 0 より、x=0,4x = 0, 4。交点はO(0, 0)とC(4, 4)。
04(x14x2)dx=[12x2112x3]04=12(16)112(64)=8163=24163=83\int_0^4 (x - \frac{1}{4}x^2) dx = [\frac{1}{2}x^2 - \frac{1}{12}x^3]_0^4 = \frac{1}{2}(16) - \frac{1}{12}(64) = 8 - \frac{16}{3} = \frac{24 - 16}{3} = \frac{8}{3}
したがって、S1=83,S2=1283=3683=283S_1 = \frac{8}{3}, S_2 = 12 - \frac{8}{3} = \frac{36 - 8}{3} = \frac{28}{3}
S1:S2=83:283=8:28=2:7S_1 : S_2 = \frac{8}{3} : \frac{28}{3} = 8 : 28 = 2 : 7

3. 最終的な答え

(1) a=14a = \frac{1}{4}
(2) A(-2, 1), D(0, 4), C(4, 4)
(3) S1:S2=2:7S_1 : S_2 = 2 : 7

「代数学」の関連問題

与えられた式 $(x-1)(x+1)(x^2-x+1)(x^2+x+1)$ を展開して簡単にせよ。

展開因数分解式の計算
2025/4/19

問題は2つの式をそれぞれ整理することです。 (11) $(x-b)(x-c)(c-b) + (x-c)(x-a)(a-c) + (x-a)(x-b)(b-a)$ (12) $x^3(y-z) + y^...

式の展開因数分解多項式
2025/4/19

与えられた式 $(a+5)(a^2 - 5a + 25)$ を展開して簡単にしなさい。

式の展開因数分解3乗の公式
2025/4/19

問題は、式 $(a+b)^2 (a^2 - ab + b^2)^2$ を展開し、簡略化することです。

式の展開因数分解多項式
2025/4/19

与えられた式 $(a+b+c)^2-(b+c-a)^2+(c+a-b)^2-(a+b-c)^2$ を計算せよ。

式の展開多項式因数分解
2025/4/19

$(a-2)^3$ を展開してください。

式の展開二項定理代数
2025/4/19

与えられた関数 $y = 2x + 1$ に対して、指定された $x$ の値に対応する $y$ の値を求める問題です。具体的には、$x = 0$, $x = -1$, $x = \frac{1}{2}...

一次関数関数の値代入
2025/4/19

$\omega$ は1の3乗根のうち、実数でないものの1つである。このとき、次の式の値を求めよ。 (7) $\omega^2 + \omega + 1$ (8) $\omega^{10} + \ome...

複素数3乗根式の計算因数分解
2025/4/19

問題1:多項式 $P(x) = 2x^3 - 6x^2 - 3x + 4$ が与えられ、$x = 2 - i$ の時の $P(x)$ の値を求める問題です。そのために、まず、$x^2 + ax + b...

多項式複素数因数定理剰余の定理代数方程式
2025/4/19

与えられた式 $\frac{1}{\sqrt{3}-1} + \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{3}}$ を計算し、簡単にしてください。

式の計算分母の有理化根号
2025/4/19