それぞれの問題について、解き方の手順を説明します。
**問2:ボールが壁に衝突した際の力積**
力積 J は、力 F と時間 Δt の積で表されます。 この問題では、F=20 N、Δt=0.15 s なので、力積は J=20×0.15=3 N⋅s ボールから見て壁の方向を正とする場合、力積の向きは壁方向となります。
**問3:静止している物体に力を加えた際の力積と速度**
力積 J は、力 F と時間 Δt の積で表されます。 この問題では、F=4.0 N、Δt=5.0 s なので、力積は J=4.0×5.0=20 N⋅s 物体の速度 v は、力積と運動量変化の関係から求めることができます。 Δv=mJ ここで、m=5.0 kg なので、 Δv=5.020=4.0 m/s 物体は静止状態から動き出すため、Δv=v−0=v したがって、物体の速度は 4.0 m/s となります。 **問4:台車に力を加えた際の運動量の変化と力積**
台車の運動量の変化 Δp は、質量 m と速度の変化 Δv の積で表されます。 Δp=mΔv この問題では、m=2.0 kg、Δv=4.0−3.0=1.0 m/s なので、 Δp=2.0×1.0=2.0 kg⋅m/s J=Δp=2.0 N⋅s **問5:ボールを打ち返した際のラケットがボールに与えた力積**
J=m(vf−vi) ここで、m=0.50 kg 、vi=20 m/s(東向き)、vf=20 m/s(北向き)です。 東向きをx軸正方向、北向きをy軸正方向とすると、
vi=(20,0)、 vf=(0,20) よって、
J=0.50×((0,20)−(20,0))=0.50×(−20,20)=(−10,10) 力積の大きさは (−10)2+102=200=102 N⋅s 力積の向きは、arctan(10/-10) = 135°(東向きから反時計回りに135°)
**問6:物体Aと物体Bが衝突した後の物体Bの速度**
運動量保存の法則より、
mAvA,i+mBvB,i=mAvA,f+mBvB,f ここで、mA=3.0 kg, vA,i=4.0 m/s, mB=1.0 kg, vB,i=0 m/s, vA,f=1.0 m/s。 3.0×4.0+1.0×0=3.0×1.0+1.0×vB,f 12=3+vB,f vB,f=9 m/s **問7:物体が爆発した後の破片の速度**
運動量保存の法則より、
mv=m1v1+m2v2 ここで、m=7.0 kg, v=6.0 m/s, m1=2.0 kg, v1=−4.0 m/s (反対向き), m2=5.0 kg. 7.0×6.0=2.0×(−4.0)+5.0×v2 42=−8+5v2 v2=10 m/s **問8:物体Aと物体Bが衝突し一体となった後の速度と向き**
運動量保存の法則より、
mAvA,i+mBvB,i=(mA+mB)vf ここで、mA=6.0 kg, vA,i=(10,0) m/s, mB=5.0 kg, vB,i=(0,12) m/s. 6.0×(10,0)+5.0×(0,12)=(6.0+5.0)vf (60,0)+(0,60)=11vf (60,60)=11vf vf=(1160,1160) 速さ ∣vf∣=(1160)2+(1160)2=11602≈7.71 m/s 向き θ=arctan(60/1160/11)=arctan(1)=45∘(東向きから45°) **問9:物体Aと物体Bが衝突した後のそれぞれの速度**
運動量保存の法則より、
x軸方向: mAvA,i=mAvA′cos60∘+mBvB′cos30∘ y軸方向: 0=mAvA′sin60∘−mBvB′sin30∘ ここで、mA=1.5 kg, vA,i=12 m/s, mB=5.2 kg. 1.5×12=1.5vA′cos60∘+5.2vB′cos30∘ 0=1.5vA′sin60∘−5.2vB′sin30∘ 整理すると、
18=0.75vA′+4.503vB′ 0=1.299vA′−2.6vB′ 2つ目の式から、vA′=1.2992.6vB′≈2.002vB′ これを1つ目の式に代入すると、
18=0.75×2.002vB′+4.503vB′ 18=1.5015vB′+4.503vB′ 18=6.0045vB′ vB′=6.004518≈2.998 m/s vA′=2.002×2.998=6.002 m/s ##