関数 $f(x) = e^{x^2}$ のマクローリン展開($x=0$ でのテイラー展開)を3次の項まで求め、4次以降は省略する。

解析学テイラー展開マクローリン展開指数関数微分
2025/4/19

1. 問題の内容

関数 f(x)=ex2f(x) = e^{x^2} のマクローリン展開(x=0x=0 でのテイラー展開)を3次の項まで求め、4次以降は省略する。

2. 解き方の手順

マクローリン展開は、関数 f(x)f(x)x=0x=0 におけるテイラー展開であり、以下の式で与えられます。
f(x)=f(0)+f(0)x+f(0)2!x2+f(0)3!x3+...f(x) = f(0) + f'(0)x + \frac{f''(0)}{2!}x^2 + \frac{f'''(0)}{3!}x^3 + ...
まず、f(x)f(x) の導関数を求めます。
f(x)=ex2f(x) = e^{x^2}
f(x)=2xex2f'(x) = 2xe^{x^2}
f(x)=2ex2+4x2ex2=(2+4x2)ex2f''(x) = 2e^{x^2} + 4x^2e^{x^2} = (2+4x^2)e^{x^2}
f(x)=8xex2+(2+4x2)2xex2=(12x+8x3)ex2f'''(x) = 8xe^{x^2} + (2+4x^2)2xe^{x^2} = (12x + 8x^3)e^{x^2}
次に、x=0x=0 におけるこれらの導関数の値を求めます。
f(0)=e0=1f(0) = e^0 = 1
f(0)=2(0)e0=0f'(0) = 2(0)e^0 = 0
f(0)=(2+4(0)2)e0=2f''(0) = (2+4(0)^2)e^0 = 2
f(0)=(12(0)+8(0)3)e0=0f'''(0) = (12(0)+8(0)^3)e^0 = 0
これらの値をマクローリン展開の式に代入すると、
f(x)=1+0x+22!x2+03!x3+...f(x) = 1 + 0x + \frac{2}{2!}x^2 + \frac{0}{3!}x^3 + ...
f(x)=1+x2+...f(x) = 1 + x^2 + ...
4次以降の項は問題文の指示に従い、RRRx4Rx^4などと記述すれば良いですが、ここでは省略して「...」と記述します。

3. 最終的な答え

f(x)=1+x2+...f(x) = 1 + x^2 + ...

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