仰角 $60^\circ$ の向きに初速度 $19.6 \text{ m/s}$ で小物体を投げ上げた。重力加速度の大きさを $9.8 \text{ m/s}^2$ として、以下の問いに答える。 (1) 小物体の初速度の水平成分 $v_{0x} \text{ [m/s]}$ を求めよ。 (2) 小物体の初速度の鉛直成分 $v_{0y} \text{ [m/s]}$ を求めよ。 (3) 投げてから最高点に達するまでの時間 $t \text{ [s]}$ を求めよ。 (4) 最高点の高さ $H \text{ [m]}$ を求めよ。

応用数学力学放物運動物理
2025/4/22

1. 問題の内容

仰角 6060^\circ の向きに初速度 19.6 m/s19.6 \text{ m/s} で小物体を投げ上げた。重力加速度の大きさを 9.8 m/s29.8 \text{ m/s}^2 として、以下の問いに答える。
(1) 小物体の初速度の水平成分 v0x [m/s]v_{0x} \text{ [m/s]} を求めよ。
(2) 小物体の初速度の鉛直成分 v0y [m/s]v_{0y} \text{ [m/s]} を求めよ。
(3) 投げてから最高点に達するまでの時間 t [s]t \text{ [s]} を求めよ。
(4) 最高点の高さ H [m]H \text{ [m]} を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 初速度の水平成分 v0xv_{0x} は、初速度の大きさに cos60\cos 60^\circ をかけたものなので、
v0x=19.6×cos60v_{0x} = 19.6 \times \cos 60^\circ
cos60=12\cos 60^\circ = \frac{1}{2} より
v0x=19.6×12=9.8v_{0x} = 19.6 \times \frac{1}{2} = 9.8
(2) 初速度の鉛直成分 v0yv_{0y} は、初速度の大きさに sin60\sin 60^\circ をかけたものなので、
v0y=19.6×sin60v_{0y} = 19.6 \times \sin 60^\circ
sin60=32\sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2} より
v0y=19.6×32=9.83v_{0y} = 19.6 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 9.8 \sqrt{3}
3=1.73\sqrt{3} = 1.73 を用いると、
v0y=9.8×1.73=16.95417.0v_{0y} = 9.8 \times 1.73 = 16.954 \approx 17.0
(3) 最高点に達するまでの時間は、鉛直方向の速度が 00 になるまでの時間である。
鉛直方向の運動は、初速度 v0yv_{0y} で上向きに投げ上げられた物体の運動と同じである。
等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at より、
0=v0ygt0 = v_{0y} - gt
t=v0yg=9.839.8=3t = \frac{v_{0y}}{g} = \frac{9.8 \sqrt{3}}{9.8} = \sqrt{3}
3=1.73\sqrt{3} = 1.73 より
t=1.73t = 1.73
(4) 最高点の高さ HH は、等加速度運動の公式 y=v0t+12at2y = v_0 t + \frac{1}{2} a t^2 より、
H=v0yt12gt2H = v_{0y} t - \frac{1}{2} g t^2
H=9.83×312×9.8×(3)2H = 9.8\sqrt{3} \times \sqrt{3} - \frac{1}{2} \times 9.8 \times (\sqrt{3})^2
H=9.8×34.9×3H = 9.8 \times 3 - 4.9 \times 3
H=3×(9.84.9)H = 3 \times (9.8 - 4.9)
H=3×4.9=14.7H = 3 \times 4.9 = 14.7
または、
v2v02=2ayv^2 - v_0^2 = 2 a y より、
02(9.83)2=2×(9.8)×H0^2 - (9.8\sqrt{3})^2 = 2 \times (-9.8) \times H
H=(9.83)22×9.8=9.82×32×9.8=9.8×32=4.9×3=14.7H = \frac{(9.8\sqrt{3})^2}{2 \times 9.8} = \frac{9.8^2 \times 3}{2 \times 9.8} = \frac{9.8 \times 3}{2} = 4.9 \times 3 = 14.7

3. 最終的な答え

(1) v0x=9.8 m/sv_{0x} = 9.8 \text{ m/s}
(2) v0y=17.0 m/sv_{0y} = 17.0 \text{ m/s}
(3) t=1.73 st = 1.73 \text{ s}
(4) H=14.7 mH = 14.7 \text{ m}

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