速度 $v(t)$ が $v(t) = v_0 - gt$ で与えられている一次元の運動について、以下の問いに答える問題です。$v_0$ と $g$ は正の定数です。 (1) 加速度 $a(t)$ を求めます。 (2) $t=0$ での位置を $x(0) = 0$ とするとき、$t$ における物体の位置 $x(t)$ を求めます。 (3) $v$-$t$ 図を描き、$v$軸、$t$軸との交点の座標を明記します。 (4) $x$-$t$ 図を描き、$t$軸との交点と最大値の座標を明記します。

応用数学力学運動積分微分グラフ
2025/4/25

1. 問題の内容

速度 v(t)v(t)v(t)=v0gtv(t) = v_0 - gt で与えられている一次元の運動について、以下の問いに答える問題です。v0v_0gg は正の定数です。
(1) 加速度 a(t)a(t) を求めます。
(2) t=0t=0 での位置を x(0)=0x(0) = 0 とするとき、tt における物体の位置 x(t)x(t) を求めます。
(3) vv-tt 図を描き、vv軸、tt軸との交点の座標を明記します。
(4) xx-tt 図を描き、tt軸との交点と最大値の座標を明記します。

2. 解き方の手順

(1) 加速度 a(t)a(t) は速度 v(t)v(t) の時間微分で求められます。
a(t)=dv(t)dt=ddt(v0gt)=ga(t) = \frac{dv(t)}{dt} = \frac{d}{dt}(v_0 - gt) = -g
(2) 位置 x(t)x(t) は速度 v(t)v(t) を時間積分することで求められます。
x(t)=v(t)dt=(v0gt)dt=v0t12gt2+Cx(t) = \int v(t) dt = \int (v_0 - gt) dt = v_0t - \frac{1}{2}gt^2 + C
初期条件 x(0)=0x(0) = 0 より、C=0C = 0 なので、
x(t)=v0t12gt2x(t) = v_0t - \frac{1}{2}gt^2
(3) vv-tt 図は v(t)=v0gtv(t) = v_0 - gt のグラフです。
vv軸との交点は t=0t = 0 のとき、v=v0v = v_0 なので、座標は (0,v0)(0, v_0) です。
tt軸との交点は v=0v = 0 のとき、0=v0gt0 = v_0 - gt より、t=v0gt = \frac{v_0}{g} なので、座標は (v0g,0)(\frac{v_0}{g}, 0) です。
(4) xx-tt 図は x(t)=v0t12gt2x(t) = v_0t - \frac{1}{2}gt^2 のグラフです。
tt軸との交点は x(t)=0x(t) = 0 となる tt の値を求めます。v0t12gt2=t(v012gt)=0v_0t - \frac{1}{2}gt^2 = t(v_0 - \frac{1}{2}gt) = 0 なので、t=0t = 0t=2v0gt = \frac{2v_0}{g} です。よって、tt軸との交点の座標は (0,0)(0, 0)(2v0g,0)(\frac{2v_0}{g}, 0) です。
最大値は x(t)x(t) を微分して0となる tt の値を求めます。dx(t)dt=v0gt=0\frac{dx(t)}{dt} = v_0 - gt = 0 より、t=v0gt = \frac{v_0}{g} です。このとき、x(v0g)=v0(v0g)12g(v0g)2=v02g12v02g=v022gx(\frac{v_0}{g}) = v_0(\frac{v_0}{g}) - \frac{1}{2}g(\frac{v_0}{g})^2 = \frac{v_0^2}{g} - \frac{1}{2}\frac{v_0^2}{g} = \frac{v_0^2}{2g} です。よって、最大値の座標は (v0g,v022g)(\frac{v_0}{g}, \frac{v_0^2}{2g}) です。

3. 最終的な答え

(1) a(t)=ga(t) = -g [m/s2^2]
(2) x(t)=v0t12gt2x(t) = v_0t - \frac{1}{2}gt^2 [m]
(3) vv-tt 図の vv軸との交点の座標は (0,v0)(0, v_0)tt軸との交点の座標は (v0g,0)(\frac{v_0}{g}, 0)
(4) xx-tt 図の tt軸との交点の座標は (0,0)(0, 0)(2v0g,0)(\frac{2v_0}{g}, 0)、最大値の座標は (v0g,v022g)(\frac{v_0}{g}, \frac{v_0^2}{2g})

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