図2に示すように、容積60Lの容器Aとピストン付きの容器Bがコックで連結された装置がある。温度60℃において、コックを閉じた状態で、Aには$4.0 \times 10^5$ PaのメタンCH4を封入し、Bには$1.80 \times 10^5$ Paの酸素O2を封入したところ、Bの容積はV(L)であった(これを状態1とする)。この状態から、温度を60℃に保ち、コックを開いてBのピストンを押し込み、B内のO2をすべてA内に移動させたところ、A内の圧力は$1.60 \times 10^5$ Paになった(これを状態2とする)。次に、コックを閉じ、A内の混合気体に着火し、CH4を完全に燃焼させた後、温度を60℃にした(これを状態3とする)。 a. 状態1において、容器Bの容積Vは何Lか。 b. 状態3において、容器A内の圧力は何Paになるか。ただし、60℃における水の飽和蒸気圧は$2.0 \times 10^4$ Paとする。

応用数学気体ボイルの法則化学反応分圧理想気体の状態方程式
2025/4/25
はい、承知いたしました。問題と解答を以下に示します。

1. 問題の内容

図2に示すように、容積60Lの容器Aとピストン付きの容器Bがコックで連結された装置がある。温度60℃において、コックを閉じた状態で、Aには4.0×1054.0 \times 10^5 PaのメタンCH4を封入し、Bには1.80×1051.80 \times 10^5 Paの酸素O2を封入したところ、Bの容積はV(L)であった(これを状態1とする)。この状態から、温度を60℃に保ち、コックを開いてBのピストンを押し込み、B内のO2をすべてA内に移動させたところ、A内の圧力は1.60×1051.60 \times 10^5 Paになった(これを状態2とする)。次に、コックを閉じ、A内の混合気体に着火し、CH4を完全に燃焼させた後、温度を60℃にした(これを状態3とする)。
a. 状態1において、容器Bの容積Vは何Lか。
b. 状態3において、容器A内の圧力は何Paになるか。ただし、60℃における水の飽和蒸気圧は2.0×1042.0 \times 10^4 Paとする。

2. 解き方の手順

a. 状態1において、容器Bの容積Vを求める。状態2でBのO2がすべてAに入ったとき、Aの体積は60Lで、圧力が1.60×1051.60 \times 10^5 Paである。状態1でのAの圧力は4.0×1054.0 \times 10^5 Paである。
状態1と状態2において、Aに入っている気体の量は変わらないので、ボイルの法則 P1V1=P2V2P_1V_1 = P_2V_2 を使う。
状態1ではAの体積は60Lで、圧力は4.0×1054.0 \times 10^5 Paである。
状態2ではAの体積は60L + V (Bの体積)で、圧力は1.60×1051.60 \times 10^5 Paである。
したがって、
4.0×105×60=1.60×105×(60+V)4.0 \times 10^5 \times 60 = 1.60 \times 10^5 \times (60 + V)
240=1.60×(60+V)240 = 1.60 \times (60 + V)
150=60+V150 = 60 + V
V=90V = 90 L
状態1において、Bには1.80×1051.80 \times 10^5 Paの酸素O2がV(L)入っていた。
状態2ではBの酸素O2がAに入り、A全体の圧力が1.60×1051.60 \times 10^5 Paになった。
ここで、状態1の酸素O2についてボイルの法則を適用する。
1.80×105×V=(1.60×1054.0×105)×601.80 \times 10^5 \times V = (1.60 \times 10^5 - 4.0 \times 10^5) \times 60
状態2のAの圧力から状態1のメタンの圧力を引いたものが酸素の分圧になるので、
1.80×105×V=(1.60×1054.0×105)×601.80 \times 10^5 \times V = (1.60 \times 10^5 - 4.0 \times 10^5) \times 60
1.80×105×V=1.2×105×601.80 \times 10^5 \times V = 1.2 \times 10^5 \times 60
V=(1.2×60)/1.8=40V = (1.2 \times 60)/1.8 = 40 L
b. 状態3において、容器A内の圧力を求める。
状態2から状態3になる際、メタンが燃焼する。
CH4+2O2CO2+2H2OCH_4 + 2O_2 \rightarrow CO_2 + 2H_2O
メタンの分圧は、4.0×1054.0 \times 10^5 Pa
酸素の分圧は、1.2×1051.2 \times 10^5 Pa
したがって、メタンがすべて反応し、二酸化炭素の分圧は、4.0×1054.0 \times 10^5 Paとなる。
また、水H2Oの分圧は2×4.0×105=8.0×1052 \times 4.0 \times 10^5= 8.0 \times 10^5 Paとなる。
しかし、60℃での水の飽和蒸気圧は2.0×1042.0 \times 10^4 Paなので、水蒸気圧は2.0×1042.0 \times 10^4 Paとなる。
したがって、状態3での圧力は、4.0×105+2.0×104=6.0×1054.0 \times 10^5 + 2.0 \times 10^4 = 6.0 \times 10^5 Pa

3. 最終的な答え

a. 40 L
b. 6.0×1056.0 \times 10^5 Pa

「応用数学」の関連問題

問1と同じ内積に関して、次のベクトルのノルムを求めます。 (1) $u = \begin{bmatrix} 1 \\ -4 \\ -1 \end{bmatrix}$ (2) $u = \begin{b...

線形代数ベクトルノルム積分
2025/4/27

等加速度直線運動の速度と変位の公式から時間 $t$ を消去し、$v^2 - v_0^2$ の値を求める問題です。ここで、$v$ は最終速度、$v_0$ は初速度です。

物理運動等加速度直線運動公式変形
2025/4/27

問題は、ある商品の費用関数 $f(x) = x^3 - x^2 + 2x + c$ が与えられており、商品の売り上げと利益に関する条件から、$f(x)$ の式を決定し、さらに関数の最大値を求める問題で...

費用関数最大値微分最適化数式処理
2025/4/27

与えられた波の変位 $\psi(x, t)$ または溶質の濃度 $c(x, t)$ が、それぞれ波動方程式または拡散方程式を満たすことを示す問題です。具体的には、 1) 速度 $v$ で伝播する波 $...

偏微分方程式波動方程式拡散方程式偏微分物理
2025/4/27

問題は、2次元ベクトル $\vec{a} = \begin{bmatrix} 7 \\ -7 \end{bmatrix}$ と $\vec{b} = \begin{bmatrix} -6 \\ 4 \...

ベクトル内積ベクトルの大きさベクトルのなす角線形代数
2025/4/27

等加速度直線運動の速度と変位の公式から時間 $t$ を消去し、$v^2 - v_0^2$ の値を求める問題です。ここで、$v$ は最終速度、$v_0$ は初期速度です。

物理運動等加速度直線運動公式
2025/4/27

与えられた図と情報から、膝と股関節の位置ベクトル、太腿の長さ、脚に作用する力のベクトル、力の大きさ、および力の向きを求める問題です。

ベクトル力学三角関数物理
2025/4/27

問題は、船舶入港数に関する2つの円グラフ(隻数と重量)に基づいており、外航商船の隻数が内航商船の隻数と同数まで増えた場合、内航隻数の合計が全体に占める割合を概算で求めるものです。

割合計算近似値統計
2025/4/27

P社の2商品の売上高推移(対前年比%)のグラフが与えられています。2015年の商品Xの売上高を100としたとき、2017年の商品Xの売上高と2018年の商品Xの売上高の平均がおよそいくつになるかを求め...

売上高成長率平均計算
2025/4/27

グラフを見て、2007年から2008年の年間投資額の減少率が、2009年から2012年の減少率のおよそ何倍か、最も近いものを選択肢から選ぶ問題です。

グラフ割合減少率データ分析
2025/4/27