(1) a=−3,b=−2を不等式に代入すると、∣−3x−(−2)∣<3より、∣−3x+2∣<3。 これは−3<−3x+2<3と同値である。 各辺から2を引くと、−5<−3x<1。 各辺を−3で割ると(不等号の向きが変わる)、35>x>−31。 すなわち−31<x<35。 集合Pは、P={0,1}。 (2) (i) a=21,b=1を不等式に代入すると、∣21x−1∣<3。 これは−3<21x−1<3と同値である。 各辺に1を加えると、−2<21x<4。 各辺に2をかけると、−22<x<42。 2≈1.414なので、−22≈−2.828、42≈5.656。 これを満たす整数xは-2, -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5の8個である。 (2) (ii) (i)より不等式を満たす整数の個数は8個なので、8+1=9個になるような正の整数bを求める。 ∣21x−b∣<3は、−3<21x−b<3と同値である。 各辺にbを加えると、b−3<21x<b+3。 各辺に2をかけると、2(b−3)<x<2(b+3)。 この範囲に含まれる整数が9個であるような正の整数bを求める。 2(b+3)−2(b−3)=62≈8.484なので、9個の整数を含む範囲を考える。 整数nについて、n−4≤x≤n+4の範囲には9個の整数が含まれる。 2(b−3)の小数部分を小さく、2(b+3)の小数部分を大きくすればよい。 x=n−4に近い整数を2(b−3)に、x=n+4に近い整数を2(b+3)に持ってくるようにbを調整する。 範囲の幅が9になるのは、2(b+3)−2(b−3)=62≈8.484。 b=3のとき、2(3−3)<x<2(3+3)より、0<x<62≈8.484。 整数は1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8の8個となる。
2(b−3)<x<2(b+3)に含まれる整数の個数が9個となる最小のbを探す。 b=3+221とすると、2(b−3)=0.5。 b=3+21とすると、2(b−3)=1となる。このとき9個の整数を含むためには、x<9より2(b+3)>8である必要がある。 b=4のとき、2<x<72。2≈1.414,72≈9.898。 整数は2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9の8個。
b=5のとき、22<x<82。22≈2.828,82≈11.312。 整数は3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11の9個。