与えられた命題「$x \neq 2 \Longrightarrow x^2 - 3x + 2 \neq 0$」について、その真偽、逆、裏、対偶を求め、それぞれの真偽を判定する問題です。

代数学命題真偽対偶二次方程式
2025/6/10

1. 問題の内容

与えられた命題「x2x23x+20x \neq 2 \Longrightarrow x^2 - 3x + 2 \neq 0」について、その真偽、逆、裏、対偶を求め、それぞれの真偽を判定する問題です。

2. 解き方の手順

(1) 命題の真偽:
x23x+2=(x1)(x2)x^2 - 3x + 2 = (x - 1)(x - 2)なので、x23x+2=0x^2 - 3x + 2 = 0となるのはx=1x = 1またはx=2x = 2のときです。
与えられた命題は、x2x \neq 2ならばx23x+20x^2 - 3x + 2 \neq 0であると言っています。
x=1x=1の場合、x2x \neq 2は成り立ち、x23x+2=0x^2 - 3x + 2 = 0となります。したがって、x23x+20x^2-3x+2 \neq 0は成り立ちません。
よって、与えられた命題は偽です。
(2) 逆:
元の命題の仮定と結論を入れ替えたものです。
x23x+20x2x^2 - 3x + 2 \neq 0 \Longrightarrow x \neq 2
これは、x23x+20x^2 - 3x + 2 \neq 0ならば、x2x \neq 2であると言っています。
x=1x=1のとき、x23x+2=0x^2 - 3x + 2 = 0となるので、x=1x=1であれば、x23x+20x^2 - 3x + 2 \neq 0は成り立ちます。
x2x \neq 2 は成り立ちますから正しいです。
(3) 裏:
元の命題の仮定と結論をそれぞれ否定したものです。
x=2x23x+2=0x = 2 \Longrightarrow x^2 - 3x + 2 = 0
x=2x = 2のとき、x23x+2=223(2)+2=46+2=0x^2 - 3x + 2 = 2^2 - 3(2) + 2 = 4 - 6 + 2 = 0となります。
したがって、この命題は真です。
(4) 対偶:
元の命題の逆の裏、または裏の逆です。元の命題の仮定と結論を入れ替えて、それぞれを否定したものです。
x23x+2=0x=2x^2 - 3x + 2 = 0 \Longrightarrow x = 2
x23x+2=(x1)(x2)=0x^2 - 3x + 2 = (x - 1)(x - 2) = 0なので、x=1x = 1またはx=2x = 2です。
x=1x=1の場合、x=2x = 2は成り立ちません。したがって偽です。

3. 最終的な答え

命題: x2x23x+20x \neq 2 \Longrightarrow x^2 - 3x + 2 \neq 0、真偽: 偽
逆: x23x+20x2x^2 - 3x + 2 \neq 0 \Longrightarrow x \neq 2、真偽: 偽
裏: x=2x23x+2=0x = 2 \Longrightarrow x^2 - 3x + 2 = 0、真偽: 真
対偶: x23x+2=0x=2x^2 - 3x + 2 = 0 \Longrightarrow x = 2、真偽: 偽

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