$k$ を実数とする、$x$ についての2次方程式 $x^2 - kx + 3k - 4 = 0$ を考える。 (1) この2次方程式が虚数解をもつような、$k$ の値の範囲を求めよ。 (2) この2次方程式が虚数解をもち、その虚数解 $\alpha$ が実数となるような $k$ の値をすべて求めよ。
2025/6/12
1. 問題の内容
を実数とする、 についての2次方程式 を考える。
(1) この2次方程式が虚数解をもつような、 の値の範囲を求めよ。
(2) この2次方程式が虚数解をもち、その虚数解 が実数となるような の値をすべて求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 2次方程式 が虚数解を持つ条件は、判別式 が となることです。
判別式 は
となる の範囲を求めます。
解の公式より、 の解は
よって、 の範囲は
(2) 2次方程式の解は、解の公式より
虚数解を持つので、 です。
虚数解 は となります。
の虚部が実数となる条件は、 が実数であればいいです。
したがって、 が実数ならば、これは常に成り立ちます。
問題文に「 が実数になるような」と書いてあるのは誤りです。正しくは「が実数になるような」です。
のとき
が実数になるためには、 でなければならない。
または
のとき、 なので、虚数解を持ちます。
の解は ですが、これは を満たさないので、虚数解を持ちません。
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)