与えられた4つの関数について、それぞれの導関数を求めます。 (1) $y = \sin(2x+3)$ (2) $y = \cos^2 x$ (3) $y = \cot 3x$ (4) $y = \frac{\sin x}{2+\sin x}$

解析学導関数微分合成関数の微分商の微分
2025/5/8

1. 問題の内容

与えられた4つの関数について、それぞれの導関数を求めます。
(1) y=sin(2x+3)y = \sin(2x+3)
(2) y=cos2xy = \cos^2 x
(3) y=cot3xy = \cot 3x
(4) y=sinx2+sinxy = \frac{\sin x}{2+\sin x}

2. 解き方の手順

(1) y=sin(2x+3)y = \sin(2x+3) の導関数
合成関数の微分法を用います。u=2x+3u = 2x+3 とおくと、y=sinuy = \sin u となります。
dydx=dydududx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dx}
dydu=cosu\frac{dy}{du} = \cos u
dudx=2\frac{du}{dx} = 2
したがって、dydx=2cos(2x+3)\frac{dy}{dx} = 2\cos(2x+3)
(2) y=cos2xy = \cos^2 x の導関数
これも合成関数の微分法を用います。u=cosxu = \cos x とおくと、y=u2y = u^2 となります。
dydx=dydududx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dx}
dydu=2u\frac{dy}{du} = 2u
dudx=sinx\frac{du}{dx} = -\sin x
したがって、dydx=2cosx(sinx)=2sinxcosx=sin2x\frac{dy}{dx} = 2\cos x(-\sin x) = -2\sin x \cos x = -\sin 2x
(3) y=cot3xy = \cot 3x の導関数
cotx=cosxsinx\cot x = \frac{\cos x}{\sin x} であり、ddxcotx=1sin2x=csc2x\frac{d}{dx} \cot x = -\frac{1}{\sin^2 x} = -\csc^2 x なので、u=3xu = 3x とおくと、y=cotuy = \cot u となります。
dydx=dydududx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dx}
dydu=csc2u\frac{dy}{du} = -\csc^2 u
dudx=3\frac{du}{dx} = 3
したがって、dydx=3csc23x\frac{dy}{dx} = -3\csc^2 3x
(4) y=sinx2+sinxy = \frac{\sin x}{2+\sin x} の導関数
商の微分法を用います。u=sinxu = \sin x, v=2+sinxv = 2+\sin x とおくと、y=uvy = \frac{u}{v} となります。
dydx=uvuvv2\frac{dy}{dx} = \frac{u'v - uv'}{v^2}
u=cosxu' = \cos x
v=cosxv' = \cos x
したがって、dydx=cosx(2+sinx)sinxcosx(2+sinx)2=2cosx+sinxcosxsinxcosx(2+sinx)2=2cosx(2+sinx)2\frac{dy}{dx} = \frac{\cos x (2+\sin x) - \sin x \cos x}{(2+\sin x)^2} = \frac{2\cos x + \sin x \cos x - \sin x \cos x}{(2+\sin x)^2} = \frac{2\cos x}{(2+\sin x)^2}

3. 最終的な答え

(1) 2cos(2x+3)2\cos(2x+3)
(2) sin2x-\sin 2x
(3) 3csc23x-3\csc^2 3x
(4) 2cosx(2+sinx)2\frac{2\cos x}{(2+\sin x)^2}

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