関数 $y=x-x^3$ のグラフ上の点 $P(t, t-t^3)$ における接線 $l$ を考えます。ただし $t>0$ とします。 (1) 接線 $l$ と $y=x-x^3$ のグラフの交点のうち $P$ と異なる点を $Q$ とするとき、$Q$ の $x$ 座標を求めます。 (2) 原点を $O$ とするとき、三角形 $OPQ$ の面積が $12$ となる $t$ の値を求めます。

解析学微分接線グラフ面積三次関数
2025/6/4

1. 問題の内容

関数 y=xx3y=x-x^3 のグラフ上の点 P(t,tt3)P(t, t-t^3) における接線 ll を考えます。ただし t>0t>0 とします。
(1) 接線 lly=xx3y=x-x^3 のグラフの交点のうち PP と異なる点を QQ とするとき、QQxx 座標を求めます。
(2) 原点を OO とするとき、三角形 OPQOPQ の面積が 1212 となる tt の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
まず、y=xx3y=x-x^3 を微分して、y=13x2y'=1-3x^2 を得ます。
P(t,tt3)P(t, t-t^3) における接線 ll の傾きは 13t21-3t^2 です。
したがって、接線 ll の方程式は
y(tt3)=(13t2)(xt)y-(t-t^3) = (1-3t^2)(x-t)
y=(13t2)xt+3t3+tt3y = (1-3t^2)x -t + 3t^3 + t - t^3
y=(13t2)x+2t3y = (1-3t^2)x + 2t^3
となります。
次に、接線 ll と曲線 y=xx3y=x-x^3 の交点の xx 座標を求めます。
xx3=(13t2)x+2t3x-x^3 = (1-3t^2)x + 2t^3
x33t2x+2t3=0x^3 - 3t^2x + 2t^3 = 0
(xt)(x2+tx2t2)=0(x-t)(x^2 + tx - 2t^2) = 0
(xt)(xt)(x+2t)=0(x-t)(x-t)(x+2t) = 0
(xt)2(x+2t)=0(x-t)^2(x+2t) = 0
x=t,2tx=t, -2t
QQPP と異なる点なので、QQxx 座標は 2t-2t です。
(2)
QQyy 座標は y=(2t)(2t)3=2t+8t3y = (-2t) - (-2t)^3 = -2t + 8t^3 です。
したがって、Q(2t,2t+8t3)Q(-2t, -2t + 8t^3) です。
三角形 OPQOPQ の面積は、
12t(2t+8t3)(tt3)(2t)=122t2+8t4+2t22t4=126t4=3t4\frac{1}{2} |t(-2t+8t^3) - (t-t^3)(-2t)| = \frac{1}{2} |-2t^2+8t^4 + 2t^2 - 2t^4| = \frac{1}{2} |6t^4| = 3t^4
三角形 OPQOPQ の面積が 1212 であるから、3t4=123t^4 = 12 より t4=4t^4 = 4 となります。
t>0t>0 より t=2t = \sqrt{2} となります。

3. 最終的な答え

(1) QQxx 座標: 2t-2t
(2) t=2t = \sqrt{2}

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