問題は、以下の2つの関数のグラフの概形を描くことです。 (1) $y = \frac{1}{x^2+1}$ (2) $y = \frac{x^2}{x+1}$

解析学関数のグラフ微分増減極値漸近線
2025/6/4

1. 問題の内容

問題は、以下の2つの関数のグラフの概形を描くことです。
(1) y=1x2+1y = \frac{1}{x^2+1}
(2) y=x2x+1y = \frac{x^2}{x+1}

2. 解き方の手順

(1) y=1x2+1y = \frac{1}{x^2+1} について:
* 定義域:すべての実数 xx で定義されます。
* 対称性:xxx-xで置き換えても関数は変わらないため、y軸に関して対称です。偶関数です。
* x=0x=0のとき、y=1y=1となります。
* xxが大きくなるにつれて、yyは0に近づきます。y>0y > 0であることに注意してください。
* 増減:y=2x(x2+1)2y' = \frac{-2x}{(x^2+1)^2} となります。
* x<0x<0のとき、y>0y' > 0なので、yyは増加関数です。
* x>0x>0のとき、y<0y' < 0なので、yyは減少関数です。
* したがって、x=0x=0で最大値1をとります。
(2) y=x2x+1y = \frac{x^2}{x+1} について:
* 定義域:x1x \neq -1 です。
* 漸近線:
* 垂直漸近線:x=1x = -1
* 斜め漸近線:分子を分母で割ると、y=x1+1x+1y = x - 1 + \frac{1}{x+1} となります。したがって、x±x \to \pm\inftyyx1y \to x-1 となり、y=x1y = x - 1 が斜め漸近線です。
* x=0x=0のとき、y=0y=0となります。
* 増減:y=2x(x+1)x2(x+1)2=x2+2x(x+1)2=x(x+2)(x+1)2y' = \frac{2x(x+1) - x^2}{(x+1)^2} = \frac{x^2+2x}{(x+1)^2} = \frac{x(x+2)}{(x+1)^2} となります。
* x<2x<-2のとき、y>0y' > 0なので、yyは増加関数です。
* 2<x<1-2<x<-1のとき、y<0y' < 0なので、yyは減少関数です。
* 1<x<0-1<x<0のとき、y<0y' < 0なので、yyは減少関数です。
* x>0x>0のとき、y>0y' > 0なので、yyは増加関数です。
* したがって、x=2x=-2で極大値-4、x=0x=0で極小値0をとります。

3. 最終的な答え

(1) y=1x2+1y = \frac{1}{x^2+1} のグラフは、y軸に関して対称で、x=0x=0で最大値1をとり、xxが大きくなるにつれて0に近づく滑らかな曲線です。
(2) y=x2x+1y = \frac{x^2}{x+1} のグラフは、x=1x=-1に垂直漸近線、y=x1y=x-1に斜め漸近線があり、x=2x=-2で極大値-4、x=0x=0で極小値0をとるグラフです。

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