関数 $y = 3x^2 - 6ax + 2$ について、次の問いに答えます。 (1) この関数のグラフの軸と頂点を求めます。 (2) $0 \le x \le 2$ の範囲におけるこの関数の最小値を求めます。

代数学二次関数平方完成グラフ最大値最小値
2025/3/20

1. 問題の内容

関数 y=3x26ax+2y = 3x^2 - 6ax + 2 について、次の問いに答えます。
(1) この関数のグラフの軸と頂点を求めます。
(2) 0x20 \le x \le 2 の範囲におけるこの関数の最小値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 関数 y=3x26ax+2y = 3x^2 - 6ax + 2 を平方完成します。
まず、x2x^2 の係数でくくります。
y=3(x22ax)+2y = 3(x^2 - 2ax) + 2
次に、括弧の中を平方完成します。
y=3(x22ax+a2a2)+2y = 3(x^2 - 2ax + a^2 - a^2) + 2
y=3((xa)2a2)+2y = 3((x - a)^2 - a^2) + 2
y=3(xa)23a2+2y = 3(x - a)^2 - 3a^2 + 2
したがって、軸は x=ax = a で、頂点は (a,3a2+2)(a, -3a^2 + 2) です。
(2) y=3x26ax+2y = 3x^2 - 6ax + 2 (0x20 \le x \le 2) の最小値を求めます。
軸は x=ax = a なので、aa の値によって最小値をとる xx の値が変わります。
(i) a<0a < 0 のとき、区間 0x20 \le x \le 2yy は単調増加するので、x=0x = 0 で最小値をとります。
x=0x = 0 のとき、y=3(0)26a(0)+2=2y = 3(0)^2 - 6a(0) + 2 = 2
(ii) 0a20 \le a \le 2 のとき、頂点の xx 座標が区間内にあるので、x=ax = a で最小値をとります。
x=ax = a のとき、y=3a26a2+2=3a2+2y = 3a^2 - 6a^2 + 2 = -3a^2 + 2
(iii) a>2a > 2 のとき、区間 0x20 \le x \le 2yy は単調減少するので、x=2x = 2 で最小値をとります。
x=2x = 2 のとき、y=3(2)26a(2)+2=1212a+2=1412ay = 3(2)^2 - 6a(2) + 2 = 12 - 12a + 2 = 14 - 12a
まとめると、
a<0a < 0 のとき、最小値は 22
0a20 \le a \le 2 のとき、最小値は 3a2+2-3a^2 + 2
a>2a > 2 のとき、最小値は 1412a14 - 12a

3. 最終的な答え

(1) 軸: x=ax=a, 頂点: (a,3a2+2)(a, -3a^2 + 2)
(2)
a<0a < 0 のとき、最小値は 22
0a20 \le a \le 2 のとき、最小値は 3a2+2-3a^2 + 2
a>2a > 2 のとき、最小値は 1412a14 - 12a

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