四角形ABCDは円に内接し、AB=4, BC=2, DA=DCである。対角線ACとBDの交点をE、線分ADを2:3に内分する点をF、直線FEと直線DCの交点をGとする。 (1) $\angle ABC$の大きさが変化するとき、$\angle DAC$と大きさが等しい角の個数を求める。 (2) $\frac{EC}{AE}$と$\frac{GC}{DG}$を求める。 (3) 直線ABが点Gを通る場合、BGとDCを求める。

幾何学四角形内接円周角の定理メネラウスの定理相似方べきの定理
2025/5/15

1. 問題の内容

四角形ABCDは円に内接し、AB=4, BC=2, DA=DCである。対角線ACとBDの交点をE、線分ADを2:3に内分する点をF、直線FEと直線DCの交点をGとする。
(1) ABC\angle ABCの大きさが変化するとき、DAC\angle DACと大きさが等しい角の個数を求める。
(2) ECAE\frac{EC}{AE}GCDG\frac{GC}{DG}を求める。
(3) 直線ABが点Gを通る場合、BGとDCを求める。

2. 解き方の手順

(1)
DAC\angle DACと等しい角を探す。
DAC=DBC\angle DAC = \angle DBC (円周角の定理)
DAC=BAC\angle DAC = \angle BAC (同じ角)
よって、DAC\angle DACと大きさが等しい角はDBC\angle DBCのみである。
したがって、答えは1個。
(2)
(1)より、AD:DF:FA=5:2:3AD:DF:FA = 5:2:3
AFDCEB\triangle AFD \sim \triangle CEBより、
ECAE\frac{EC}{AE}を求める。
AFE\triangle AFEと直線DCについて、メネラウスの定理より、
ADDFFGGEECCA=1\frac{AD}{DF}\cdot \frac{FG}{GE}\cdot \frac{EC}{CA}=1
52FGGEECAE+EC=1\frac{5}{2} \cdot \frac{FG}{GE} \cdot \frac{EC}{AE + EC} = 1
BCGFDG\triangle BCG \sim \triangle FDGより
GCDG=BCDF=22=1\frac{GC}{DG} = \frac{BC}{DF} = \frac{2}{2} = 1
よってGC=DGGC=DG
ここで、ACD\triangle ACDと直線FEについて、メネラウスの定理より、
AFFDDGGCCEEA=1\frac{AF}{FD} \cdot \frac{DG}{GC} \cdot \frac{CE}{EA}=1
32DGDGCEEA=1\frac{3}{2} \cdot \frac{DG}{DG} \cdot \frac{CE}{EA}=1
32CEEA=1\frac{3}{2} \cdot \frac{CE}{EA}=1
CEEA=23\frac{CE}{EA} = \frac{2}{3}
(3)
直線ABが点Gを通る場合、
DAGCBG\triangle DAG \sim \triangle CBG
AGCG=DGBG=ADBC\frac{AG}{CG} = \frac{DG}{BG} = \frac{AD}{BC}
AD=DCAD = DCであるから、ADC\triangle ADCは二等辺三角形。
AD=xAD = xとおくと、DC=xDC = x
AGCG=DGBG=x2\frac{AG}{CG} = \frac{DG}{BG} = \frac{x}{2}
GCDG=1\frac{GC}{DG} = 1より、GC=DGGC = DG
方べきの定理より、GAGB=GCGDGA \cdot GB = GC \cdot GD
GAGB=GC2GA \cdot GB = GC^2
(4+BG)BG=GC2(4+BG) \cdot BG = GC^2
AGCG=ADBC=x2\frac{AG}{CG} = \frac{AD}{BC} = \frac{x}{2}より、
AG=x2CG=x2DGAG = \frac{x}{2}CG = \frac{x}{2}DG
AG:DG=x2:1=x:2AG:DG = \frac{x}{2} : 1 = x:2
ADG\triangle ADGについて、
AGBG=CGDGAG \cdot BG = CG \cdot DG
(4+BG)BG=DG2(4+BG)BG = DG^2
BG=83BG = \frac{8}{3}
DGBG=ADBC=x2\frac{DG}{BG} = \frac{AD}{BC} = \frac{x}{2}より、
DG8/3=x2\frac{DG}{8/3} = \frac{x}{2}
DG=43xDG = \frac{4}{3}x
AG:DG=x:2AG:DG = x:2より
AG=x2CGAG = \frac{x}{2}CG
AG=x2DGAG = \frac{x}{2}DG
x2DG=x243x=2x23\frac{x}{2}DG = \frac{x}{2} \cdot \frac{4}{3} x = \frac{2x^2}{3}
GAGB=GCGDGA \cdot GB = GC \cdot GDより
(4+BG)BG=DG2(4+BG)BG = DG^2
(4+8/3)(8/3)=DG2(4+8/3)(8/3) = DG^2
(20/3)(8/3)=DG2(20/3)(8/3) = DG^2
DG2=160/9DG^2 = 160/9
DG=4103DG = \frac{4\sqrt{10}}{3}
x2=410/38/3=4108=102\frac{x}{2} = \frac{4\sqrt{10}/3}{8/3} = \frac{4\sqrt{10}}{8} = \frac{\sqrt{10}}{2}
x=10x = \sqrt{10}
したがって、DC=10DC = \sqrt{10}

3. 最終的な答え

(1) 1
(2) ECAE=23\frac{EC}{AE} = \frac{2}{3}, GCDG=1\frac{GC}{DG} = 1
(3) BG=83BG = \frac{8}{3}, DC=10DC = \sqrt{10}

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