関数 $f(x) = -x + \frac{1}{x^3}$ の増減を調べ、極値があれば求めよ。そして、増減表を完成させ、極大値、極小値を求める。

解析学関数の増減微分極値増減表
2025/5/16

1. 問題の内容

関数 f(x)=x+1x3f(x) = -x + \frac{1}{x^3} の増減を調べ、極値があれば求めよ。そして、増減表を完成させ、極大値、極小値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を微分する。
f(x)=x+1x3=x+x3f(x) = -x + \frac{1}{x^3} = -x + x^{-3}
f(x)=13x4=13x4=x4+3x4f'(x) = -1 - 3x^{-4} = -1 - \frac{3}{x^4} = -\frac{x^4+3}{x^4}
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
x4+3x4=0-\frac{x^4+3}{x^4} = 0
x4+3=0x^4 + 3 = 0
x4=3x^4 = -3
この式を満たす実数解は存在しない。
ここで、f(x)f'(x) の符号を調べる。x4x^4 は常に正であり、x4+3x^4+3 も常に正である。したがって、f(x)=x4+3x4f'(x) = -\frac{x^4+3}{x^4} は常に負となる(ただし、x0x \neq 0)。したがって、f(x)f(x) は定義域全体で減少関数である。
x=0x=0 で定義されないため、増減表を作成する。
x | -∞ | ... | 0 | ... | ∞
---|-------|-----|---|-----|-------
f'(x) | - | - | | - | -
f(x) | | ↓ | | ↓ |
したがって、極値は存在しない。
増減表の情報を整理すると、
x<0x < 0f(x)<0f'(x) < 0 なので減少
0<x0 < xf(x)<0f'(x) < 0 なので減少

3. 最終的な答え

A: 0
B: 0
C: 減少
I: なし
D: なし
E: なし

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