与えられた方程式を y についての2次方程式と見て整理します。 y2−(3x−2)y+(2x2−x)=0 この y についての2次方程式が実数解を持つためには、判別式 D が0以上である必要があります。 D=(3x−2)2−4(2x2−x)=9x2−12x+4−8x2+4x=x2−8x+4 D≥0 であるから、x2−8x+4≥0。 y が整数解を持つためには、この判別式が完全平方数である必要があります。つまり、x2−8x+4=k2 (kは整数) となる必要があります。 この式を変形します。
x2−8x+16−16+4=k2 (x−4)2−12=k2 (x−4)2−k2=12 (x−4−k)(x−4+k)=12 x−4−k と x−4+k は整数であるので、積が12となる整数の組を考えます。 12=1×12=2×6=3×4=4×3=6×2=12×1=(−1)×(−12)=(−2)×(−6)=(−3)×(−4)=(−4)×(−3)=(−6)×(−2)=(−12)×(−1) それぞれの組について x と k を求めます。x−4−k=a, x−4+k=b とおくと、ab=12。 2(x−4)=a+b より、x=2a+b+4 2k=b−a より、k=2b−a x と k は整数なので、a と b は偶奇が一致している必要があります。 (1, 12), (3, 4), (4, 3), (12, 1), (-1, -12), (-3, -4), (-4, -3), (-12, -1) は a と b の偶奇が一致しないため除外します。 残りの組は (2, 6), (6, 2), (-2, -6), (-6, -2) です。
(a, b) = (2, 6) のとき、x=22+6+4=4+4=8, k=26−2=2 (a, b) = (6, 2) のとき、x=26+2+4=4+4=8, k=22−6=−2 (a, b) = (-2, -6) のとき、x=2−2−6+4=−4+4=0, k=2−6+2=−2 (a, b) = (-6, -2) のとき、x=2−6−2+4=−4+4=0, k=2−2+6=2 x=8 のとき、y2−(3(8)−2)y+(2(8)2−8)=0 より、y2−22y+120=0 (y−10)(y−12)=0 より、y=10,12 x=0 のとき、y2−(3(0)−2)y+(2(0)2−0)=0 より、y2+2y=0 y(y+2)=0 より、y=0,−2 したがって、整数解は (8,10),(8,12),(0,0),(0,−2) です。