全体集合を $U = \{x \mid -4 \le x \le 6, x \text{ は整数}\}$ とし、部分集合を $A = \{2, a-1, a\}$, $B = \{-4, a-3, 10-a\}$ とする。$A \cap B = \{2, 5\}$ となるように定数 $a$ の値を求め、そのときの $A \cup B$ と $\overline{A} \cap B$ を求める。

代数学集合集合演算連立方程式補集合
2025/5/16

1. 問題の内容

全体集合を U={x4x6,x は整数}U = \{x \mid -4 \le x \le 6, x \text{ は整数}\} とし、部分集合を A={2,a1,a}A = \{2, a-1, a\}, B={4,a3,10a}B = \{-4, a-3, 10-a\} とする。AB={2,5}A \cap B = \{2, 5\} となるように定数 aa の値を求め、そのときの ABA \cup BAB\overline{A} \cap B を求める。

2. 解き方の手順

まず、全体集合 UU を具体的に書き下すと、
U={4,3,2,1,0,1,2,3,4,5,6}U = \{-4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6\} である。
AB={2,5}A \cap B = \{2, 5\} であることから、2A2 \in A かつ 2B2 \in B であり、5A5 \in A かつ 5B5 \in B である。また、AABB には 2255 以外の共通の要素はない。
まず、AA に注目すると、A={2,a1,a}A = \{2, a-1, a\} であり、AA22 を含む。
5A5 \in A なので、a1=5a-1 = 5 または a=5a = 5 である。
(i) a1=5a-1 = 5 のとき、a=6a = 6 である。
このとき、A={2,5,6}A = \{2, 5, 6\}B={4,3,4}B = \{-4, 3, 4\} となる。
このとき、AB=A \cap B = \emptyset となり、AB={2,5}A \cap B = \{2, 5\} に矛盾する。
(ii) a=5a = 5 のとき、A={2,4,5}A = \{2, 4, 5\}B={4,2,5}B = \{-4, 2, 5\} となる。
このとき、AB={2,5}A \cap B = \{2, 5\} となり、条件を満たす。
したがって、a=5a = 5 である。
A={2,4,5}A = \{2, 4, 5\}B={4,2,5}B = \{-4, 2, 5\} なので、
AB={4,2,4,5}A \cup B = \{-4, 2, 4, 5\} となる。
ABA \cup B の補集合を AB\overline{A \cup B} とすると、
AB=U(AB)={3,2,1,0,1,3,6}\overline{A \cup B} = U \setminus (A \cup B) = \{-3, -2, -1, 0, 1, 3, 6\} となる。
次に、A\overline{A} を求めると、A=UA={4,3,2,1,0,1,3,6}\overline{A} = U \setminus A = \{-4, -3, -2, -1, 0, 1, 3, 6\} である。
最後に、AB\overline{A} \cap B を求めると、
AB={4,2,5}{4,3,2,1,0,1,3,6}={4}\overline{A} \cap B = \{-4, 2, 5\} \cap \{-4, -3, -2, -1, 0, 1, 3, 6\} = \{-4\} となる。

3. 最終的な答え

a=5a = 5
AB={4,2,4,5}A \cup B = \{-4, 2, 4, 5\}
AB={4}\overline{A} \cap B = \{-4\}

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