30°の斜面に置かれた物体Aと、糸で繋がれて滑車を通して吊り下げられた物体Bがあります。物体Bの落下の加速度が3.8 m/s²のとき、以下の問いに答えます。物体Aの質量は10 kg、物体Bの質量は25 kg、重力加速度は9.8 m/s²です。 (1) 物体Bを吊り下げた際、物体Bに働く糸の張力 (N) を求めます。 (2) 物体Bを吊り下げた際、物体Aに働いている動摩擦力 (N) を求めます。
2025/5/16
1. 問題の内容
30°の斜面に置かれた物体Aと、糸で繋がれて滑車を通して吊り下げられた物体Bがあります。物体Bの落下の加速度が3.8 m/s²のとき、以下の問いに答えます。物体Aの質量は10 kg、物体Bの質量は25 kg、重力加速度は9.8 m/s²です。
(1) 物体Bを吊り下げた際、物体Bに働く糸の張力 (N) を求めます。
(2) 物体Bを吊り下げた際、物体Aに働いている動摩擦力 (N) を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 物体Bに働く糸の張力を求める手順:
物体Bには重力と張力が働きます。重力は下向きに、張力は上向きに働きます。
物体Bの運動方程式は次のようになります。
ここで、は物体Bの質量(25 kg)、は物体Bの加速度(3.8 m/s²)、は重力加速度(9.8 m/s²)、は糸の張力です。
上記の式を張力について解きます。
N
(2) 物体Aに働いている動摩擦力を求める手順:
物体Aには、重力、垂直抗力、張力、そして動摩擦力が働きます。
斜面に沿った方向の運動方程式を立てます。
ここで、は物体Aの質量(10 kg)、は物体Aの加速度(3.8 m/s²)、は重力加速度(9.8 m/s²)、は糸の張力(150 N)、は動摩擦力です。
は物体Aと物体Bで共通なので、物体Bの加速度と同じ値を使います。
なので、運動方程式は次のようになります。
N
3. 最終的な答え
(1) 物体Bに働く糸の張力: 150 N
(2) 物体Aに働いている動摩擦力: 63 N