定数 $a$ に対して、関数 $y = x^2 - 2x + 1$ の区間 $a \le x \le a+1$ における最小値 $m$ と最大値 $M$ を求める問題です。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/5/18

1. 問題の内容

定数 aa に対して、関数 y=x22x+1y = x^2 - 2x + 1 の区間 axa+1a \le x \le a+1 における最小値 mm と最大値 MM を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 最小値 mm を求める。
まず、与えられた関数 y=x22x+1y = x^2 - 2x + 1 を平方完成します。
y=(x1)2y = (x-1)^2
これは頂点が (1,0)(1,0) の下に凸な放物線です。区間 axa+1a \le x \le a+1 における最小値を考えるために、軸 x=1x=1 と区間 axa+1a \le x \le a+1 の位置関係によって場合分けを行います。
(i) a+1<1a+1 < 1 つまり a<0a < 0 のとき、区間 axa+1a \le x \le a+1 で関数は単調減少するので、x=a+1x = a+1 で最小値をとります。
m=(a+11)2=a2m = (a+1-1)^2 = a^2
(ii) a1a+1a \le 1 \le a+1 つまり 0a10 \le a \le 1 のとき、区間内に軸 x=1x=1 が含まれるので、x=1x=1 で最小値をとります。
m=(11)2=0m = (1-1)^2 = 0
(iii) 1<a1 < a のとき、区間 axa+1a \le x \le a+1 で関数は単調増加するので、x=ax = a で最小値をとります。
m=(a1)2m = (a-1)^2
(2) 最大値 MM を求める。
区間 axa+1a \le x \le a+1 の端点 x=ax=ax=a+1x=a+1 における yy の値を比較します。
y(a)=(a1)2y(a) = (a-1)^2
y(a+1)=(a+11)2=a2y(a+1) = (a+1-1)^2 = a^2
ここで、y(a)y(a+1)=(a1)2a2=a22a+1a2=2a+1y(a) - y(a+1) = (a-1)^2 - a^2 = a^2 - 2a + 1 - a^2 = -2a + 1 となります。
したがって、y(a)>y(a+1)y(a) > y(a+1) となるのは 2a+1>0-2a + 1 > 0 つまり a<12a < \frac{1}{2} のとき、y(a)<y(a+1)y(a) < y(a+1) となるのは a>12a > \frac{1}{2} のとき、y(a)=y(a+1)y(a) = y(a+1) となるのは a=12a = \frac{1}{2} のときです。
(i) a<12a < \frac{1}{2} のとき、x=ax=a で最大値をとります。
M=(a1)2M = (a-1)^2
(ii) a>12a > \frac{1}{2} のとき、x=a+1x=a+1 で最大値をとります。
M=a2M = a^2
(iii) a=12a = \frac{1}{2} のとき、x=ax=a でも x=a+1x=a+1 でも最大値をとります。
M=(121)2=(12)2=14M = (\frac{1}{2}-1)^2 = (\frac{1}{2})^2 = \frac{1}{4}
以上より、
a12a \le \frac{1}{2} のとき M=(a1)2M = (a-1)^2
a12a \ge \frac{1}{2} のとき M=a2M = a^2

3. 最終的な答え

(1) 最小値 mm
a<0a < 0 のとき m=a2m = a^2
0a10 \le a \le 1 のとき m=0m = 0
1<a1 < a のとき m=(a1)2m = (a-1)^2
(2) 最大値 MM
a12a \le \frac{1}{2} のとき M=(a1)2M = (a-1)^2
a12a \ge \frac{1}{2} のとき M=a2M = a^2

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