軟鋼の丸棒に35kNの引張荷重を安全な状態で加える場合、軟鋼の引張強さが420MPa、安全率を5とするとき、丸棒の直径を求める問題です。

応用数学応力引張荷重断面積安全率材料力学
2025/5/19

1. 問題の内容

軟鋼の丸棒に35kNの引張荷重を安全な状態で加える場合、軟鋼の引張強さが420MPa、安全率を5とするとき、丸棒の直径を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、許容応力を計算します。許容応力は、引張強さを安全率で割ることで求められます。
許容応力 =引張強さ安全率= \frac{\text{引張強さ}}{\text{安全率}}
次に、引張荷重を断面積で割ったものが、許容応力以下になるようにします。丸棒の断面積は A=π(d/2)2=πd24A = \pi (d/2)^2 = \frac{\pi d^2}{4} で表されます(ddは直径)。応力はσ=PA\sigma = \frac{P}{A}で表されるので、
PA許容応力\frac{P}{A} \le \text{許容応力}
Pπd24引張強さ安全率\frac{P}{\frac{\pi d^2}{4}} \le \frac{\text{引張強さ}}{\text{安全率}}
上記の式を整理して、直径ddについて解きます。
d24P安全率π引張強さd^2 \ge \frac{4P \cdot \text{安全率}}{\pi \cdot \text{引張強さ}}
d4P安全率π引張強さd \ge \sqrt{\frac{4P \cdot \text{安全率}}{\pi \cdot \text{引張強さ}}}
与えられた値を代入して計算します。P=35 kN=35×103 NP = 35 \text{ kN} = 35 \times 10^3 \text{ N}、安全率=5= 5、引張強さ=420 MPa=420 N/mm2= 420 \text{ MPa} = 420 \text{ N/mm}^2
d4×(35×103)×5π×420d \ge \sqrt{\frac{4 \times (35 \times 10^3) \times 5}{\pi \times 420}}
d700000π×420530.5123.03 mmd \ge \sqrt{\frac{700000}{\pi \times 420}} \approx \sqrt{530.51} \approx 23.03 \text{ mm}

3. 最終的な答え

丸棒の直径は23.03 mm以上にする必要があります。

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