この問題は、2次関数の平行移動、グラフの決定、最大値・最小値、解の存在範囲など、2次関数に関する様々な問題をまとめたものです。具体的には、放物線の平行移動、3点を通る放物線の決定、放物線の対称移動と平行移動、定義域が与えられたときの2次関数の最大値、グラフの情報から係数を求める問題、2次方程式の解の条件、2次不等式の解の条件が出題されています。

代数学二次関数二次方程式二次不等式平方完成平行移動最大値最小値判別式
2025/5/20
## 問題の回答

1. 問題の内容

この問題は、2次関数の平行移動、グラフの決定、最大値・最小値、解の存在範囲など、2次関数に関する様々な問題をまとめたものです。具体的には、放物線の平行移動、3点を通る放物線の決定、放物線の対称移動と平行移動、定義域が与えられたときの2次関数の最大値、グラフの情報から係数を求める問題、2次方程式の解の条件、2次不等式の解の条件が出題されています。

2. 解き方の手順

**1 (1)**
* y=x2+4x+5y = x^2 + 4x + 5 を平方完成すると y=(x+2)2+1y = (x+2)^2 + 1 となります。
* y=x26x+8y = x^2 - 6x + 8 を平方完成すると y=(x3)21y = (x-3)^2 - 1 となります。
* 頂点の移動を考えます。(2,1)(-2, 1) から (3,1)(3, -1) へ移動するには、xx 軸方向に 3(2)=53 - (-2) = 5yy 軸方向に 11=2-1 - 1 = -2 だけ平行移動すればよいことがわかります。
**1 (2)**
* 求める2次関数を y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c とおきます。
* 3点 A(1, 4), B(0, 2), C(-2, 16) を通ることから、以下の3つの式が得られます。
* a+b+c=4a + b + c = 4
* c=2c = 2
* 4a2b+c=164a - 2b + c = 16
* これらの連立方程式を解いて、aa, bb, cc の値を求めます。
**2**
* y=3x2+6x+5y = 3x^2 + 6x + 5 を原点に関して対称移動すると、yyy-y に、xxx-x に変わるので、y=3(x)2+6(x)+5-y = 3(-x)^2 + 6(-x) + 5 となります。これを整理すると、y=3x2+6x+5y = -3x^2 + 6x + 5 となります。
* さらに、xx 軸方向に 2, yy 軸方向に -3 だけ平行移動するので、xxx2x-2 に、yyy+3y+3 に置き換えます。
* y+3=3(x2)2+6(x2)+5y+3 = -3(x-2)^2 + 6(x-2) + 5 となり、これを整理することで移動後の放物線の方程式を求めます。
* 最後に、得られた放物線の方程式を平方完成し、頂点の座標を求めます。
**3**
* 放物線 y=x2y=x^2xx 軸に関して対称移動すると、 y=x2y = -x^2 となります。
* この放物線を xx 軸方向に 2-2, yy 軸方向に 33 だけ平行移動すると、 y=(x+2)2+3y = -(x+2)^2 + 3 となります。
* さらに、xx 軸に関して対称移動すると、 y=(x+2)23y = (x+2)^2 - 3 となります。
* これが「平面上の放物線をxx軸に関して対称移動し、次にxx軸方向に2-2, yy軸方向に33だけ平行移動してから、再びxx軸に関して対称移動」した結果なので、最初にあった放物線は、y=(x+2)23y = (x+2)^2 - 3 を逆の操作で戻すことで求められます。つまり、
* xx 軸に関して対称移動:yyy \to -y
* xx軸方向に2, yy軸方向に3-3だけ平行移動: xx2,yy+3x \to x-2, y \to y+3
* xx軸に関して対称移動: yyy \to -y
* y=x2y = x^2から逆にたどると:
* yyy \to -yy=x2y = -x^2
* xx+2,yy3x \to x+2, y \to y-3y3=(x+2)2y-3 = -(x+2)^2 つまり y=(x+2)2+3y = -(x+2)^2 + 3
* yyy \to -yy=(x+2)23=x2+4x+1y = (x+2)^2 - 3 = x^2 + 4x + 1
**4 (1)**
* y=x2+4xy = -x^2 + 4x を平方完成すると y=(x2)2+4y = -(x-2)^2 + 4 となります。
* この放物線の頂点は (2,4)(2, 4) で、上に凸の放物線です。
* 定義域 axa+2a \le x \le a+2 における最大値が 3 である条件を考えます。
* 軸 x=2x=2 が定義域に含まれるかどうかで場合分けし、aa の値を求めます。
**4 (2)**
* 同様に、最大値が 4 である条件を考え、軸 x=2x=2 が定義域に含まれるかどうかで場合分けし、aa の値の範囲を求めます。
**5 (1)**
* y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c が点 (4,4)(4, -4) を通ることから、16a+4b+c=416a + 4b + c = -4 が成り立ちます。
* x=2x = 2 で最大値 8 をとることから、頂点の xx 座標が 2 であり、y=a(x2)2+8y = a(x-2)^2 + 8 と表せます。
* この式を展開し、y=ax24ax+4a+8y = ax^2 - 4ax + 4a + 8 となり、係数を比較することで b=4ab = -4ac=4a+8c = 4a + 8 が得られます。
* これらの関係式を 16a+4b+c=416a + 4b + c = -4 に代入し、aa の値を求めます。
* aa の値から bbcc の値を求めます。
**5 (2)**
* y=x2+axay = -x^2 + ax - a を平方完成すると y=(xa/2)2+a2/4ay = -(x - a/2)^2 + a^2/4 - a となります。
* 軸 x=a/2x = a/2 が定義域 0x50 \le x \le 5 に含まれるかどうかで場合分けします。
* 0a/250 \le a/2 \le 5 のとき、最大値は a2/4aa^2/4 - a となり、a2/4a=3a^2/4 - a = 3 を解きます。
* a/2<0a/2 < 0 または a/2>5a/2 > 5 のとき、最大値は x=0x=0 または x=5x=5 のいずれかでとります。
* それぞれの最大値を計算し、最大値が 3 となる aa の値を求めます。
**6 (1)**
* 2次方程式 x2+2(k3)x+2k6=0x^2 + 2(k-3)x + 2k - 6 = 0 が重解を持つ条件は、判別式 D=0D = 0 となることです。
* 判別式 D=(2(k3))24(2k6)=0D = (2(k-3))^2 - 4(2k - 6) = 0 を解いて、kk の値を求めます。
**6 (2)**
* 2次方程式 (k1)x2+3x1=0(k-1)x^2 + 3x - 1 = 0 が異なる2つの実数解を持つ条件は、
* k10k-1 \ne 0
* 判別式 D=324(k1)(1)>0D = 3^2 - 4(k-1)(-1) > 0 となることです。
* これらの条件を満たす kk の値の範囲を求めます。
**7 (1)**
* 2次方程式 3x22kx+k=03x^2 - 2kx + k = 0 が実数解を持たない条件は、判別式 D<0D < 0 となることです。
* 判別式 D=(2k)24(3)(k)<0D = (-2k)^2 - 4(3)(k) < 0 を解いて、kk の値の範囲を求めます。
**7 (2)**
* 2次不等式 x2+2mx+6m5>0x^2 + 2mx + 6m - 5 > 0 の解がすべての実数である条件は、
* x2x^2 の係数が正 (この場合は 1 で正)
* 判別式 D<0D < 0 となることです。
* 判別式 D=(2m)24(6m5)<0D = (2m)^2 - 4(6m - 5) < 0 を解いて、mm の値の範囲を求めます。

3. 最終的な答え

スペースの都合上、最終的な答えのみ記載します。
上記手順に従って計算してください。
* 1 (1): xx 軸方向に 5, yy 軸方向に -2
* 1 (2): y=3x2x+2y = 3x^2 - x + 2
* 2: y=3x2+18x22y = -3x^2 + 18x - 22, 頂点 (3, 5)
* 3: y=x2+4x+1y = x^2 + 4x + 1
* 4 (1): a=1a = 1
* 4 (2): 0a20 \le a \le 2
* 5 (1): a=2,b=8,c=0a = -2, b = 8, c = 0
* 5 (2): a=2,a=6a = 2, a = 6
* 6 (1): k=3k = 3
* 6 (2): k<13/4k < 13/4 かつ k1k \ne 1
* 7 (1): 0<k<30 < k < 3
* 7 (2): 314<m<3+143 - \sqrt{14} < m < 3 + \sqrt{14}

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