水平方向と$90^\circ$, $30^\circ$の傾きを持つなめらかな板の間に、質量$5kg$の半径の等しい球を入れたとき、接触点A, B, C, Dにおける反力の大きさを求める。

応用数学力学力の釣り合いベクトル三角関数
2025/5/22

1. 問題の内容

水平方向と9090^\circ, 3030^\circの傾きを持つなめらかな板の間に、質量5kg5kgの半径の等しい球を入れたとき、接触点A, B, C, Dにおける反力の大きさを求める。

2. 解き方の手順

球の質量をmm、重力加速度をggとする。m=5kgm = 5 kgg=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2である。球に働く重力はW=mgW = mgである。
球1について、接触点C, Dにおける反力をそれぞれRCR_C, RDR_Dとする。球1には重力WW、反力RCR_C, RDR_Dが働く。
力の釣り合いより、
水平方向:RDRCsin30=0R_D - R_C \sin 30^\circ = 0
鉛直方向:RCcos30W=0R_C \cos 30^\circ - W = 0
RCcos30=WR_C \cos 30^\circ = Wより、
RC=Wcos30=mgcos30=5×9.83/2=98356.58NR_C = \frac{W}{\cos 30^\circ} = \frac{mg}{\cos 30^\circ} = \frac{5 \times 9.8}{\sqrt{3}/2} = \frac{98}{\sqrt{3}} \approx 56.58 N
RD=RCsin30=12RC=12×983=49328.29NR_D = R_C \sin 30^\circ = \frac{1}{2} R_C = \frac{1}{2} \times \frac{98}{\sqrt{3}} = \frac{49}{\sqrt{3}} \approx 28.29 N
球2について、接触点A, Bにおける反力をそれぞれRAR_A, RBR_Bとする。球2には重力WW、反力RAR_A, RBR_Bが働く。
力の釣り合いより、
斜面方向:RAWcos30=0R_A - W \cos 30^\circ = 0
水平方向:RBRD=0R_B - R_D = 0
RA=Wcos30=mgcos30=5×9.8×32=493242.44NR_A = W \cos 30^\circ = mg \cos 30^\circ = 5 \times 9.8 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{49\sqrt{3}}{2} \approx 42.44 N
RB=RD=49328.29NR_B = R_D = \frac{49}{\sqrt{3}} \approx 28.29 N
したがって、
RA=4932N42.44NR_A = \frac{49\sqrt{3}}{2} N \approx 42.44 N
RB=493N28.29NR_B = \frac{49}{\sqrt{3}} N \approx 28.29 N
RC=983N56.58NR_C = \frac{98}{\sqrt{3}} N \approx 56.58 N
RD=493N28.29NR_D = \frac{49}{\sqrt{3}} N \approx 28.29 N

3. 最終的な答え

RA=4932N42.44NR_A = \frac{49\sqrt{3}}{2} N \approx 42.44 N
RB=493N28.29NR_B = \frac{49}{\sqrt{3}} N \approx 28.29 N
RC=983N56.58NR_C = \frac{98}{\sqrt{3}} N \approx 56.58 N
RD=493N28.29NR_D = \frac{49}{\sqrt{3}} N \approx 28.29 N

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