大きさの等しい立方体を、図のように積み上げていく。20段積み上げたときに、全部で何個の立方体が必要になるかを求める。図は4段の場合の例が示されている。

算数数列階差数列立方体図形
2025/5/22

1. 問題の内容

大きさの等しい立方体を、図のように積み上げていく。20段積み上げたときに、全部で何個の立方体が必要になるかを求める。図は4段の場合の例が示されている。

2. 解き方の手順

まず、各段に必要な立方体の個数を数える。図からわかるように、1段目は1個、2段目は3個、3段目は6個、4段目は10個となっている。これらの数は、階差数列になっていると考えられる。階差数列の一般項を求め、その和を計算することで、20段積み上げたときに必要な立方体の総数を求める。
各段の個数を ana_n とすると、
a1=1a_1 = 1
a2=3a_2 = 3
a3=6a_3 = 6
a4=10a_4 = 10
階差数列 bnb_n は、
b1=a2a1=31=2b_1 = a_2 - a_1 = 3 - 1 = 2
b2=a3a2=63=3b_2 = a_3 - a_2 = 6 - 3 = 3
b3=a4a3=106=4b_3 = a_4 - a_3 = 10 - 6 = 4
したがって、bn=n+1b_n = n+1 と推測できる。
数列 ana_n の一般項は、
an=a1+k=1n1bk=1+k=1n1(k+1)=1+k=1n1k+k=1n11a_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k = 1 + \sum_{k=1}^{n-1} (k+1) = 1 + \sum_{k=1}^{n-1} k + \sum_{k=1}^{n-1} 1
an=1+(n1)n2+(n1)=1+n2n2+n1=n2n+2n2=n2+n2=n(n+1)2a_n = 1 + \frac{(n-1)n}{2} + (n-1) = 1 + \frac{n^2 - n}{2} + n - 1 = \frac{n^2 - n + 2n}{2} = \frac{n^2 + n}{2} = \frac{n(n+1)}{2}
20段積み上げたときに必要な立方体の総数 S20S_{20} は、数列 ana_n の第20項までの和である。
S20=n=120an=n=120n(n+1)2=12n=120(n2+n)=12(n=120n2+n=120n)S_{20} = \sum_{n=1}^{20} a_n = \sum_{n=1}^{20} \frac{n(n+1)}{2} = \frac{1}{2} \sum_{n=1}^{20} (n^2 + n) = \frac{1}{2} (\sum_{n=1}^{20} n^2 + \sum_{n=1}^{20} n)
n=1Nn=N(N+1)2\sum_{n=1}^{N} n = \frac{N(N+1)}{2}
n=1Nn2=N(N+1)(2N+1)6\sum_{n=1}^{N} n^2 = \frac{N(N+1)(2N+1)}{6}
より、
n=120n=20(20+1)2=20212=210\sum_{n=1}^{20} n = \frac{20(20+1)}{2} = \frac{20 \cdot 21}{2} = 210
n=120n2=20(20+1)(220+1)6=2021416=172206=2870\sum_{n=1}^{20} n^2 = \frac{20(20+1)(2 \cdot 20 + 1)}{6} = \frac{20 \cdot 21 \cdot 41}{6} = \frac{17220}{6} = 2870
S20=12(2870+210)=123080=1540S_{20} = \frac{1}{2} (2870 + 210) = \frac{1}{2} \cdot 3080 = 1540

3. 最終的な答え

1540個

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