図3に示す張り出し梁において、点Aにおけるたわみ角 $\theta_A$ と点Cにおけるたわみ $y_C$ を求める。ただし、AB間は曲げ剛性 $2EI$、BD間は曲げ剛性 $EI$ である。また、各区間の長さは $l$ であり、A点には上向きに荷重Pが作用している。
2025/5/22
1. 問題の内容
図3に示す張り出し梁において、点Aにおけるたわみ角 と点Cにおけるたわみ を求める。ただし、AB間は曲げ剛性 、BD間は曲げ剛性 である。また、各区間の長さは であり、A点には上向きに荷重Pが作用している。
2. 解き方の手順
たわみ角とたわみを求めるには、まず反力を求める必要がある。
ステップ1: 反力の計算
B点とD点における反力をそれぞれ 、 と仮定する。力のつり合いより、
(1)
B点を基準としたモーメントのつり合いを考えると、
(2)
(1)と(2)より、
(3)
ステップ2: たわみ角 の計算
A点におけるたわみ角 は、AB間の曲げモーメントと曲げ剛性を用いて計算できる。AB間の曲げモーメント は、
ここで、xはA点からの距離である。
たわみ角 は、AB間の曲げモーメントを曲げ剛性で割ったものを積分することで求められる。
ステップ3: たわみ の計算
C点のたわみ を求める。まずは、C点より左側の範囲の曲げモーメントを求める。C点より左側の範囲はBD間であるため、曲げ剛性はEIとなる。C点のたわみは、以下の公式を用いて求める。
ステップ4: 符号の検討
について、上向きの荷重PによってA点には時計回りのモーメントが発生するため、たわみ角は時計回り(正)となる。
について、荷重PによりC点は下向きにたわむため、たわみは下向き(負)となる。
したがって、
3. 最終的な答え
点Aにおけるたわみ角
点Cにおけるたわみ