クールノー均衡における各社の生産量を計算し、A社の費用がB社よりも小さい場合の生産量の関係を調べます。
A社の生産量を qA, B社の生産量を qB とします。総生産量は Q=qA+qB であり、市場価格は P=100−(qA+qB) です。 A社の利潤は πA=(P−cA)qA=(100−qA−qB−cA)qA です。ここで、cA はA社の単位あたり生産コストです。 同様に、B社の利潤は πB=(P−cB)qB=(100−qA−qB−cB)qB です。ここで、cB はB社の単位あたり生産コストです。 各社の利潤を最大化するために、それぞれの生産量について偏微分し、0とおきます。
A社の反応関数を求める:
∂qA∂πA=100−2qA−qB−cA=0 2qA=100−qB−cA qA=2100−qB−cA B社の反応関数を求める:
∂qB∂πB=100−qA−2qB−cB=0 2qB=100−qA−cB qB=2100−qA−cB 連立方程式を解きます。
qA=2100−2100−qA−cB−cA=4200−100+qA+cB−2cA 4qA=100+qA+cB−2cA 3qA=100+cB−2cA qA=3100+cB−2cA 同様に、
qB=2100−3100+cB−2cA−cB=6300−100−cB+2cA−3cB 6qB=200−4cB+2cA 3qB=100−2cB+cA qB=3100−2cB+cA 問題より cA<cB なので、cB−cA>0 です。 qA−qB=3100+cB−2cA−3100−2cB+cA=33cB−3cA=cB−cA>0 したがって、qA>qB となります。