速度 $10 \text{ m/s}$ で進んでいた自動車が一定の加速度で加速し、3.0秒後に速度が $16 \text{ m/s}$ になった。 (1) この時の加速度の大きさ $a$ [m/s²] を求める。 (2) 自動車が加速している間に進んだ距離 $x$ [m] を求める。 (3) その後、自動車が急ブレーキをかけて一定の加速度で減速し、40m進んで停止した。自動車が進んでいた方向を正の向きとして、この時の加速度 $a'$ [m/s²] を求める。

応用数学運動加速度等加速度運動物理
2025/5/28
## 問題の回答

1. 問題の内容

速度 10 m/s10 \text{ m/s} で進んでいた自動車が一定の加速度で加速し、3.0秒後に速度が 16 m/s16 \text{ m/s} になった。
(1) この時の加速度の大きさ aa [m/s²] を求める。
(2) 自動車が加速している間に進んだ距離 xx [m] を求める。
(3) その後、自動車が急ブレーキをかけて一定の加速度で減速し、40m進んで停止した。自動車が進んでいた方向を正の向きとして、この時の加速度 aa' [m/s²] を求める。

2. 解き方の手順

(1) 加速度の大きさ aa を求める。
加速度は、速度の変化量を経過時間で割ることで求められる。
a=ΔvΔta = \frac{\Delta v}{\Delta t}
ここで、Δv\Delta v は速度の変化量、Δt\Delta t は経過時間である。
Δv=16 m/s10 m/s=6 m/s\Delta v = 16 \text{ m/s} - 10 \text{ m/s} = 6 \text{ m/s}
Δt=3.0 s\Delta t = 3.0 \text{ s}
したがって、
a=6 m/s3.0 s=2 m/s2a = \frac{6 \text{ m/s}}{3.0 \text{ s}} = 2 \text{ m/s}^2
(2) 自動車が加速している間に進んだ距離 xx を求める。
等加速度運動の公式を用いる。
x=v0t+12at2x = v_0 t + \frac{1}{2} a t^2
ここで、v0v_0 は初速度、tt は時間、aa は加速度である。
v0=10 m/sv_0 = 10 \text{ m/s}
t=3.0 st = 3.0 \text{ s}
a=2 m/s2a = 2 \text{ m/s}^2
したがって、
x=(10 m/s)(3.0 s)+12(2 m/s2)(3.0 s)2x = (10 \text{ m/s})(3.0 \text{ s}) + \frac{1}{2} (2 \text{ m/s}^2)(3.0 \text{ s})^2
x=30 m+9 m=39 mx = 30 \text{ m} + 9 \text{ m} = 39 \text{ m}
(3) 急ブレーキをかけた後の加速度 aa' を求める。
等加速度運動の公式を用いる。停止するので、最終速度は 0 m/s0 \text{ m/s}である。
v2=v02+2axv^2 = v_0^2 + 2 a' x
ここで、vv は最終速度、v0v_0 は初速度、aa' は加速度、xx は移動距離である。
v=0 m/sv = 0 \text{ m/s}
v0=16 m/sv_0 = 16 \text{ m/s}
x=40 mx = 40 \text{ m}
したがって、
02=162+2a(40)0^2 = 16^2 + 2 a' (40)
0=256+80a0 = 256 + 80 a'
80a=25680 a' = -256
a=25680=3.2 m/s2a' = \frac{-256}{80} = -3.2 \text{ m/s}^2

3. 最終的な答え

(1) 加速度の大きさ: 2 m/s22 \text{ m/s}^2
(2) 進んだ距離: 39 m39 \text{ m}
(3) 加速度: 3.2 m/s2-3.2 \text{ m/s}^2

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