回転数210rpmで36,764kWの動力を伝達する軸について、以下の問いに答える問題です。 (1) 中実軸の直径を求める。 (2) 内外径比が2/3の中空軸を使用する場合の内径と外径を求める。 (3) 中実軸と中空軸の質量を比較する。ただし、許容せん断応力は49MPaとする。
2025/5/28
1. 問題の内容
回転数210rpmで36,764kWの動力を伝達する軸について、以下の問いに答える問題です。
(1) 中実軸の直径を求める。
(2) 内外径比が2/3の中空軸を使用する場合の内径と外径を求める。
(3) 中実軸と中空軸の質量を比較する。ただし、許容せん断応力は49MPaとする。
2. 解き方の手順
(1) 中実軸の直径を求める。
まず、伝達トルクを求める。
ここで、は動力、は回転数、はトルクである。
したがって、
次に、軸の直径を求める。
許容せん断応力とトルクの関係は、
ここで、であるから、
(2) 中空軸の内径と外径を求める。
外径を、内径をとすると、
中空軸の場合、トルクとせん断応力の関係は、
(3) 中実軸と中空軸の質量を比較する。
質量は断面積に比例するので、
中実軸の断面積
中空軸の断面積
中空軸の断面積
質量比は断面積の比に等しいので、中空軸の質量は中実軸の質量の何パーセントになるか計算します。
中空軸の質量は、中実軸の質量の約64.15%である。
したがって、中空軸は中実軸に比べて 軽くなる。
3. 最終的な答え
(1) 中実軸の直径: 557.97mm
(2) 中空軸の外径: 600.44mm, 内径: 400.29mm
(3) 中空軸は中実軸より約35.85%軽くなる。