1枚のコインを投げて、表が出たら1点、裏が出たら-1点とする。コインを8回投げたとき、点数の合計が0点である確率と、点数の合計が5点以上である確率を求めよ。

確率論・統計学確率二項係数コイン投げ確率分布
2025/5/28

1. 問題の内容

1枚のコインを投げて、表が出たら1点、裏が出たら-1点とする。コインを8回投げたとき、点数の合計が0点である確率と、点数の合計が5点以上である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 合計が0点となる確率
8回投げて合計が0点になるということは、表が4回、裏が4回出る必要がある。8回中4回表が出る場合の数は、二項係数を用いて 8C4{}_8 C_4 で表せる。
8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70{}_8 C_4 = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70
8回のコイン投げで起こりうるすべての場合は 28=2562^8 = 256 通りである。
したがって、合計が0点となる確率は
8C428=70256=35128\frac{{}_8 C_4}{2^8} = \frac{70}{256} = \frac{35}{128}
(2) 合計が5点以上となる確率
8回のコイン投げで得られる点数は、表の回数をxx、裏の回数をyyとすると xyx - y で表される。
x+y=8x + y = 8 であるから、y=8xy = 8 - xxyx - y に代入すると、
x(8x)=2x8x - (8 - x) = 2x - 8
したがって、点数は 2x82x - 8 と表せる。
2x852x - 8 \ge 5 となるのは、2x132x \ge 13 より x6.5x \ge 6.5 のときなので、表が7回以上出る場合を考える。
表が7回出る場合:8C7=8!7!1!=8{}_8 C_7 = \frac{8!}{7!1!} = 8
表が8回出る場合:8C8=8!8!0!=1{}_8 C_8 = \frac{8!}{8!0!} = 1
したがって、合計が5点以上となる場合の数は 8+1=98 + 1 = 9 通りである。
よって、合計が5点以上となる確率は
928=9256\frac{9}{2^8} = \frac{9}{256}

3. 最終的な答え

合計が0点である確率は 35128\frac{35}{128}
合計が5点以上である確率は 9256\frac{9}{256}

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