30人の生徒に対して行われたテストAとテストBの得点分布表が与えられている。この表をもとに、以下の問いに答える。 (1) 表中の $a$ と $b$ の値を求め、$a+b$ の値を求める。さらに、テストAの得点の平均値がちょうど2であるときの $a$ と $b$ の値を求める。 (2) (1)で求めた $a$ と $b$ の値を用いて、テストBの得点の平均値と中央値を求める。 (3) (1)で求めた $a$ と $b$ の値を用いて、テストAの得点とテストBの得点の相関係数に最も近いと考えられるものを選択肢から選ぶ。

確率論・統計学統計平均中央値相関係数データ分析
2025/5/29

1. 問題の内容

30人の生徒に対して行われたテストAとテストBの得点分布表が与えられている。この表をもとに、以下の問いに答える。
(1) 表中の aabb の値を求め、a+ba+b の値を求める。さらに、テストAの得点の平均値がちょうど2であるときの aabb の値を求める。
(2) (1)で求めた aabb の値を用いて、テストBの得点の平均値と中央値を求める。
(3) (1)で求めた aabb の値を用いて、テストAの得点とテストBの得点の相関係数に最も近いと考えられるものを選択肢から選ぶ。

2. 解き方の手順

(1) まず、表に示された人数が合計30人であることから、aabb に関する式を立てる。表の人数をすべて足すと30になるので、
1+2+2+5+a+1+2+3+b+1+1+1+1=301 + 2 + 2 + 5 + a + 1 + 2 + 3 + b + 1 + 1 + 1 + 1 = 30
これを整理すると、
a+b+20=30a + b + 20 = 30
a+b=10a + b = 10
次に、テストAの得点の平均値が2であることから、aabb に関する別の式を立てる。テストAの得点の合計は、
0×1+1×(2+2)+2×(5+a)+3×(3+b)+4×(2+1)+5×(1+1)=4+10+2a+9+3b+12+10=45+2a+3b0 \times 1 + 1 \times (2 + 2) + 2 \times (5 + a) + 3 \times (3 + b) + 4 \times (2 + 1) + 5 \times (1 + 1) = 4 + 10 + 2a + 9 + 3b + 12 + 10 = 45 + 2a + 3b
よって、平均点は 45+2a+3b30\frac{45 + 2a + 3b}{30} となる。これが2に等しいので、
45+2a+3b30=2\frac{45 + 2a + 3b}{30} = 2
45+2a+3b=6045 + 2a + 3b = 60
2a+3b=152a + 3b = 15
a+b=10a + b = 102a+3b=152a + 3b = 15 の連立方程式を解く。a+b=10a + b = 10 より a=10ba = 10 - b。これを 2a+3b=152a + 3b = 15 に代入すると、
2(10b)+3b=152(10 - b) + 3b = 15
202b+3b=1520 - 2b + 3b = 15
b=5b = -5
したがって、a=10b=10(5)=15a = 10 - b = 10 - (-5) = 15
(2) a=15a = 15b=5b = -5 となるが、bbは人数なので、負の数はありえない。したがって、どこかに計算ミスがある。
a+b=10a+b=10 は正しい。
45+2a+3b30=2\frac{45 + 2a + 3b}{30} = 2
45+2a+3b=6045 + 2a + 3b = 60
2a+3b=152a + 3b = 15
a+b=10a + b = 10 より、2a+2b=202a + 2b = 20
2a+3b(2a+2b)=15202a + 3b - (2a + 2b) = 15 - 20
b=5b = -5
これはやはりおかしい。
問題文に誤りがある可能性がある。ここでは、a+b=10a+b=10 だけを用いることにする。
a+b=10a+b=10 のとき、テストBの得点の平均値を求める。テストBの得点の合計は、
0×1+1×(2+2+1)+2×(5+a+1)+3×(1+3+2)+4×(1+b+2+1)+5×(1+1)=5+2(6+a)+3(6)+4(5+b)+10=5+12+2a+18+20+4b+10=65+2a+4b0 \times 1 + 1 \times (2+2+1) + 2 \times (5+a+1) + 3 \times (1+3+2) + 4 \times (1+b+2+1) + 5 \times (1+1) = 5 + 2(6+a) + 3(6) + 4(5+b) + 10 = 5 + 12 + 2a + 18 + 20 + 4b + 10 = 65 + 2a + 4b
よって、平均点は 65+2a+4b30=65+2a+4(10a)30=65+2a+404a30=1052a30\frac{65 + 2a + 4b}{30} = \frac{65 + 2a + 4(10-a)}{30} = \frac{65 + 2a + 40 - 4a}{30} = \frac{105 - 2a}{30}
テストBの得点の中央値は、30人いるので、15番目と16番目の人の平均となる。表を見ると、テストBの得点の小さい順に人数を足していくと、1+5+a+1=7+a1 + 5+a+1 = 7+a 人が2点以下。7+a>157+a > 15 となるためには、a>8a > 8 が必要。a>8a > 8 ならば、中央値は2。
(3) 相関係数を計算するためには、aabb の値が必要となる。a+b=10a+b=10 しかわからないので、相関係数は求められない。

1. $a+b=10$

テストAの平均点が2となるとき、a=15a = 15 , b=5b = -5 となるが、人数が負になることはありえないので、問題文に誤りがある。

2. テストBの平均点は $\frac{105 - 2a}{30}$ , 中央値は、$a>8$のとき2。

3. 相関係数は求められない。

最終的な答え
(1) a+b=10a+b = 10, a=15a=15, b=5b=-5 (ただし、これはありえない)
(2) テストBの平均点は 1052a30\frac{105 - 2a}{30} , 中央値は、a>8a>8のとき2。
(3) 相関係数は求められない。

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