男性3人、女性2人の合計5人の中から、くじ引きで2人を選ぶ。 (1) 男女1人ずつが選ばれる確率を求める。 (2) 女性が少なくとも1人選ばれる確率を求める。

確率論・統計学確率組み合わせ余事象
2025/6/2

1. 問題の内容

男性3人、女性2人の合計5人の中から、くじ引きで2人を選ぶ。
(1) 男女1人ずつが選ばれる確率を求める。
(2) 女性が少なくとも1人選ばれる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 男女1人ずつが選ばれる確率
まず、2人の選び方の場合の数を求める。これは5人から2人を選ぶ組み合わせなので、
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×42×1=10_{5}C_{2} = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通り。
次に、男女1人ずつが選ばれる場合の数を求める。
男性の選び方は3人から1人を選ぶので3C1=3_{3}C_{1} = 3 通り。
女性の選び方は2人から1人を選ぶので2C1=2_{2}C_{1} = 2 通り。
よって、男女1人ずつ選ばれる場合の数は 3×2=63 \times 2 = 6 通り。
したがって、男女1人ずつが選ばれる確率は 610=35\frac{6}{10} = \frac{3}{5}
(2) 女性が少なくとも1人選ばれる確率
これは、余事象を考える方が簡単である。
余事象は「女性が1人も選ばれない」つまり「2人とも男性が選ばれる」場合である。
2人とも男性が選ばれる場合の数は、3人から2人を選ぶので、
3C2=3!2!(32)!=3!2!1!=3×22×1=3_{3}C_{2} = \frac{3!}{2!(3-2)!} = \frac{3!}{2!1!} = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3 通り。
したがって、2人とも男性が選ばれる確率は 310\frac{3}{10}
女性が少なくとも1人選ばれる確率は、1から2人とも男性が選ばれる確率を引いたものなので、
1310=1010310=7101 - \frac{3}{10} = \frac{10}{10} - \frac{3}{10} = \frac{7}{10}

3. 最終的な答え

(1) 男女1人ずつが選ばれる確率:35\frac{3}{5}
(2) 女性が少なくとも1人選ばれる確率:710\frac{7}{10}

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