(1) 高さ19.6mから質量1.0kgの物体を静かに落とした時、地面に衝突する直前の速さを求めます。 (2) 水平と30°の角度をなす滑らかな斜面上に質量1.5kgの物体を静かに置いたとき、物体が斜面に沿って10m滑り落ちた地点での速さを求めます。 (3) 水平で滑らかな床上で、ばね定数25N/mのばねの一端を固定し、他端に質量1.0kgの物体を取り付けます。物体を0.50m伸ばした位置から静かに手を離したとき、ばねの縮みが0.30mになったときの物体の速さを求めます。

応用数学物理エネルギー保存則力学自由落下斜面ばね
2025/3/26

1. 問題の内容

(1) 高さ19.6mから質量1.0kgの物体を静かに落とした時、地面に衝突する直前の速さを求めます。
(2) 水平と30°の角度をなす滑らかな斜面上に質量1.5kgの物体を静かに置いたとき、物体が斜面に沿って10m滑り落ちた地点での速さを求めます。
(3) 水平で滑らかな床上で、ばね定数25N/mのばねの一端を固定し、他端に質量1.0kgの物体を取り付けます。物体を0.50m伸ばした位置から静かに手を離したとき、ばねの縮みが0.30mになったときの物体の速さを求めます。

2. 解き方の手順

(1) 自由落下運動について、エネルギー保存則または等加速度運動の公式を利用します。ここでは、エネルギー保存則を使います。物体の初期位置での位置エネルギーが、地面に衝突する直前の運動エネルギーに変換されると考えます。
位置エネルギー U=mghU = mgh
運動エネルギー K=12mv2K = \frac{1}{2}mv^2
mgh=12mv2mgh = \frac{1}{2}mv^2
v=2ghv = \sqrt{2gh}
ここで、g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2, h=19.6mh = 19.6 m なので、
v=2×9.8×19.6=384.16=19.6m/sv = \sqrt{2 \times 9.8 \times 19.6} = \sqrt{384.16} = 19.6 m/s
有効数字2桁で答えるので、20m/s20 m/s
(2) 斜面を滑り落ちる運動について考えます。重力加速度の斜面方向成分は gsinθg\sin\theta です。エネルギー保存則または等加速度運動の公式を利用します。ここでは、エネルギー保存則を使います。
斜面方向の加速度を aa とすると、a=gsin30=9.8×12=4.9m/s2a = g\sin30^\circ = 9.8 \times \frac{1}{2} = 4.9 m/s^2
x=10mx = 10 m 滑り落ちた地点での速度を vv とすると、v2v02=2axv^2 - v_0^2 = 2ax より、
v2=2ax=2×4.9×10=98v^2 = 2ax = 2 \times 4.9 \times 10 = 98
v=98=72=7×1.41=9.87m/sv = \sqrt{98} = 7\sqrt{2} = 7 \times 1.41 = 9.87 m/s
有効数字2桁で答えるので、9.9m/s9.9 m/s
(3) ばねの弾性エネルギーと運動エネルギーの保存を考えます。
ばねの弾性エネルギー U=12kx2U = \frac{1}{2}kx^2
ここで、初期状態(0.50m伸びた状態)での弾性エネルギーは、
U1=12×25×(0.50)2=12×25×0.25=3.125JU_1 = \frac{1}{2} \times 25 \times (0.50)^2 = \frac{1}{2} \times 25 \times 0.25 = 3.125 J
縮みが0.30mになった状態での弾性エネルギーは、
U2=12×25×(0.30)2=12×25×0.09=1.125JU_2 = \frac{1}{2} \times 25 \times (0.30)^2 = \frac{1}{2} \times 25 \times 0.09 = 1.125 J
エネルギー保存則より、
U1=U2+12mv2U_1 = U_2 + \frac{1}{2}mv^2
3.125=1.125+12×1.0×v23.125 = 1.125 + \frac{1}{2} \times 1.0 \times v^2
2=12v22 = \frac{1}{2}v^2
v2=4v^2 = 4
v=2m/sv = 2 m/s

3. 最終的な答え

(1) 20 m/s
(2) 9.9 m/s
(3) 2 m/s

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