与えられたx-tグラフ、v-tグラフ、a-tグラフをもとに、以下の問いに答える。 (1) 加速時の加速度 $a_1$ と減速時の加速度 $-a_2$ を、$v, t_1, t_2, t_3$ で表す。 (2) 位置 $x_1, x_2, x_3$ を、$v, t_1, t_2, t_3$ で表す。 (3) $t_2 < t < t_3$ における位置 $x$ が、$x = x_2 + v(t - t_2) - \frac{a_2(t - t_2)^2}{2}$ であることを示す。

応用数学運動速度加速度変位グラフ等加速度運動
2025/6/2

1. 問題の内容

与えられたx-tグラフ、v-tグラフ、a-tグラフをもとに、以下の問いに答える。
(1) 加速時の加速度 a1a_1 と減速時の加速度 a2-a_2 を、v,t1,t2,t3v, t_1, t_2, t_3 で表す。
(2) 位置 x1,x2,x3x_1, x_2, x_3 を、v,t1,t2,t3v, t_1, t_2, t_3 で表す。
(3) t2<t<t3t_2 < t < t_3 における位置 xx が、x=x2+v(tt2)a2(tt2)22x = x_2 + v(t - t_2) - \frac{a_2(t - t_2)^2}{2} であることを示す。

2. 解き方の手順

(1) 加速時の加速度 a1a_1 は、v-tグラフの傾きから求めることができる。t1t_1 の間に速度が 0 から v に変化しているので、a1=vt1a_1 = \frac{v}{t_1} となる。
減速時の加速度 a2-a_2 も、v-tグラフの傾きから求めることができる。t2t_2 から t3t_3 の間に速度が v から 0 に変化しているので、a2=0vt3t2=vt3t2-a_2 = \frac{0 - v}{t_3 - t_2} = -\frac{v}{t_3 - t_2}。したがって、a2=vt3t2a_2 = \frac{v}{t_3 - t_2} となる。
(2) 位置 x1x_1 は、t=0 から t=t1t_1 までの変位を表す。これは、x-tグラフから読み取れる。この間は等加速度運動をしているので、x1=12a1t12=12vt1t12=12vt1x_1 = \frac{1}{2} a_1 t_1^2 = \frac{1}{2} \frac{v}{t_1} t_1^2 = \frac{1}{2} v t_1 となる。
位置 x2x_2 は、t=0 から t=t2t_2 までの変位を表す。t1t_1 までは等加速度運動、 t1t_1 から t2t_2 までは等速運動をしているので、x2=x1+v(t2t1)=12vt1+v(t2t1)=v(t212t1)x_2 = x_1 + v(t_2 - t_1) = \frac{1}{2} v t_1 + v(t_2 - t_1) = v(t_2 - \frac{1}{2} t_1) となる。
位置 x3x_3 は、t=0 から t=t3t_3 までの変位を表す。x2x_2 まではすでに計算されており、t2t_2 から t3t_3 までは等加速度運動(減速)をしているので、x3=x2+v(t3t2)12a2(t3t2)2=v(t212t1)+v(t3t2)12vt3t2(t3t2)2=v(t312t1)12v(t3t2)=v(12t3+12t212t1)x_3 = x_2 + v(t_3 - t_2) - \frac{1}{2}a_2 (t_3 - t_2)^2 = v(t_2 - \frac{1}{2} t_1) + v(t_3 - t_2) - \frac{1}{2} \frac{v}{t_3 - t_2} (t_3 - t_2)^2 = v(t_3 - \frac{1}{2}t_1) - \frac{1}{2} v(t_3 - t_2) = v(\frac{1}{2} t_3 + \frac{1}{2} t_2 - \frac{1}{2} t_1).
(3) t2<t<t3t_2 < t < t_3 における位置 xx は、時刻 t2t_2 における位置 x2x_2 からの変位を考える。時刻 t2t_2 から tt までの時間は tt2t - t_2 である。この間は等加速度運動(減速)をしているので、位置 xx は、x=x2+v(tt2)12a2(tt2)2x = x_2 + v(t - t_2) - \frac{1}{2}a_2 (t - t_2)^2 と表せる。ここで、a2=vt3t2a_2 = \frac{v}{t_3 - t_2} を代入しても良いが、問題文の式を示すことが目的なので、この式が成り立つことを示す。

3. 最終的な答え

(1) a1=vt1a_1 = \frac{v}{t_1}, a2=vt3t2a_2 = \frac{v}{t_3 - t_2}
(2) x1=12vt1x_1 = \frac{1}{2} v t_1, x2=v(t212t1)x_2 = v(t_2 - \frac{1}{2} t_1), x3=v(12t3+12t212t1)x_3 = v(\frac{1}{2} t_3 + \frac{1}{2} t_2 - \frac{1}{2} t_1)
(3) t2<t<t3t_2 < t < t_3 における位置 xxx=x2+v(tt2)a2(tt2)22x = x_2 + v(t - t_2) - \frac{a_2(t - t_2)^2}{2} で表される。

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